検索結果詳細


 『高野聖』 泉鏡花を読む

 ものを教えますと覚えますのに嘸骨が折れて切なうござんせう、体を苦しませるだけだと存じて何にも為せないで置きますから、段々、手を動かす働も、ものをいふことも忘れました。其でも那の、謡が唄へますわ。二ツ三ツ今でも知つて居りますよ。さあ御客様に一ツお聞かせなさいましなね。)
 白痴は婦人を見て、又私がをじろ/\見て、人見知をするといつた形で首を振つた。」


 487/622 488/622 489/622


  [Index]