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『義血侠血』
青空文庫
年増は猿に代わりて答えぬ。轆轤首は愛想よく、
「おおおお、それはまあ遠い所へ」
「はい、ちと遠方でございますと言いなよ。これ、長松、ここがの、金沢の兼六園といって、百万石のお庭だよ。千代公《ちょんこ》のほうは二度目だけれど、おまえははじめてだ。さあよく見物しなよ」
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