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 『絵本の春』 青空文庫

 と、小母さんは白い顔して、ぺろりとその真紅《まっか》な舌。
 小僧は太い蛇に、頭から舐《な》められた。
「その舌だと思ったのが、咽喉へつかえて気絶をしたんだ。……舌だと思ったのが、糠袋。」 

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