検索結果詳細


 『天守物語』 泉鏡花を読む

薄 意地の悪い、急に激しい風になつたよ。
萩 あゝ、内廓《うちぐるわ》の秋草が、しい波を打ちます。
桔梗 然《さ》う云ふうちに、色もかくれて、薄ばかりが真白に、水のやうに流れて来ました。

 52/480 53/480 54/480


  [Index]