検索結果詳細


 『夜叉ヶ池』 青空文庫

百合 ……その竜が棲《す》む、夜叉ヶ池からお池のが続くと申します。ここの清も気のせいやら、流《ながれ》が沢山《たんと》痩《や》せました。このごろは村方で大騒ぎをしています。……暑さは強し……貴方《あなた》、お身体《からだ》に触《さわ》りはしますまいかと、――めしあがりものの不自由な片山里は心細い。私はそれが心配でなりません。

 52/564 53/564 54/564


  [Index]