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『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
(おお、その珠と見えたのも、大方《おおかた》星ほどの手毬だろう。)と、あのまた碧い星を視《なが》めていうだ。けちりんも疑わねえ。
(なら、まだ話します事が
ござ
ります、)とついでに黒門の空邸《あきやしき》の話をするとの。
(川はその邸の、庭か背戸を通って流れはしないか。)
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