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『夜叉ヶ池』
青空文庫
晃 流《ながれ》が細ったって構うものか。お前こそ、その上夏痩せをしないが可《い》い。お百合さん、その夕顔の花に、ちょっと手を触ってみないか。
百合 はい、どういたすので
ござ
いますか。
晃 花にも葉にも露があろうね。
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