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 『歌行燈』 従吾所好

     田舎の人とは思はれぬ、
    歩行〈ある〉く姿が、柳町、
 と、博多節を流して居る。……つい目の前の軒陰に。……白地の手拭、頬被、すらりと痩ぎすな男の姿の、軒の其の、うどんと紅で書いた看板の前に、横顔ながら俯向いて、たゞ影法師のやうに彳〈たゝず〉むのがあつた。

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