検索結果詳細
『春昼』
泉鏡花を読む
トいふのが、手に取るやうに、囃の音が消えたからで。
直き其の谷間の村あたりで、騒いで居るやうに、トン/\と山腹へ響いたと申すのでありますから、一寸裏山へ廻りさへすれば、足許に瞰下ろされますやうな勘定であつたので。客人は、高い処から見物をなさる気で
ござ
つた。
555/628
556/628
557/628
[Index]