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 『五大力』 従吾所好

(天人が天降つて、お助け下された。)と負惜みのやうに洒落らしく叔父が言ふのも、血みどろの、泥まぶれで、身体がぶる/\と震へて、上框を這ふのだから譫言に聞えて心細い。
 熱もある。
 で、氷嚢の手当をして、今は昏々〈うと/\〉して眠つて居る。……

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