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 『婦系図』 青空文庫

「うむ、何、そうでもない。母様が可愛がってくれるから、来ている間は内も愉快だよ。賑《にぎやか》じゃあるし、料理が上手だからお菜《かず》も旨《うま》いし、君、昨夜《ゆうべ》は妹たちと一所に西洋料理を奢《おご》って貰った、僕は七皿喰った。ははは、」
 と火箸をポンと灰に投《なげ》て、仰向いて、頬杖ついて、片足を鳶《とんび》になる。
「御馳走と云えば内へ来るめ組だが、」

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