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 『春昼』 泉鏡花を読む

 見物が他にも居たかと思ふ、と然うではない。其の影が、よろ/\と舞台へ出て、御新姐と背中合はせにぴつたり坐つた処で、此方を向いたでございませう、顔を見ると自分です。」
「えゝ!」
「それが客人御自分なのでありました。

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