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『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
小次郎法師は、掛茶屋の庇から、天《そら》へ蝙蝠を吹出しそうに仰向いた、和郎《わろ》の面を斜《ななめ》に見遣って、
「そう、気違いかい。私はまた唖《おうし》ででもあろうかと思った、立派な若い人が気の毒な。」
「お前様ね、一ツは心柄でござりますよ。」
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