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 『五大力』 従吾所好

(えゝ、そりや病気が原因〈もと〉には違ひありませんが……然うやつてね、両眼のぶら下つたのを苦に病んで、可哀相に身を投げてさ。)
 と喜の字が言ふんだ。
(えゝ、)とも驚かうぢやないか。何処で、と聞くと、――いづれ大川であらうけれど、死骸の上つたのは、ずつと下で、八幡様のうらの渡場の所だつて、……」

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