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『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
「お前様ね、一ツは心柄でござりますよ。」
媼《うば》は、罪と報《むくい》を、かつ悟りかつあきらめたようなものいい。
「何か憑物でもしたというのか、暮し向きの屈託とでもいう事か。」
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