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 『義血侠血』 青空文庫

「へえ、そのなんでございますか、旦那、その弁護士というやつは出刃打ちの肩を持って、人殺しの罪を女に誣《なす》ろうという姦計《たくみ》なんでございますか」
 弁者は渠の没分暁《ぼつぶんぎょう》を笑いて、
「何も姦計《たくみ》だの、肩を持つの、というわけではない。弁護を引き受ける以上は、その者の罪を軽くするように尽力するのが弁護士の職分だ」

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