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 『義血侠血』 青空文庫

「職分だって、あなた、出刃打ちなんぞの肩を持つてえことがあるもんですか。敵手《あいて》は女じゃありませんか。かわいそうに。私なら弁護を頼まれたってなんだって管《かま》やしません。おまえが悪い、ありていに白状しな、と出刃打ちの野郎を極め付けてやりまさあ」
 渠の鼻息はすこぶる暴《あら》らかなりき。
「そんな弁護士をだれが頼むものか」

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