検索結果詳細


 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 「実際、貴僧《あなた》、遙々《はるばる》と国を隔てた事を思い染みました。この果に故郷がある、と昼間三崎街道を通りつつ、考えなかったでもありませんが、場所と時刻だけに、また格別、古里が遠かったんです。」
 「失礼ながら、御生国は、」
 「豊前の小倉で、……葉越と言います。」

 665/1510 666/1510 667/1510


  [Index]