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 『歌行燈』 従吾所好


「痘瘡の中に眼を剥いて、よた/\と立上つて、憤つた声ながら、
(可懐いわ、若旦那、盲人の悲しさ顔は見えぬ。触らせて下され、つかまらせて下され、一撫で、撫でさせて下され。)

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