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 『婦系図』 青空文庫

「あの砂埃《すなほこり》の中を水際立って、駈け抜けるように、そりゃ綺麗だったと云うのだ。立留って見送ると、この内の角へ車を下ろしたろう。
 そろそろ引返《ひっかえ》したんです、様がね。休んでいた車夫に、今のお嬢さんは真中の家へですか。へい、さようで、と云うのを聞いて帰ったのさね。」

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