検索結果詳細
『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
「その怪しいものの方でも、手をかえ、品をかえ、怯《おびや》かす。――何かその……畳がひとりでに持上りますそうでありますが、真個《まったく》でございますかな。」
熟《じっ》と視て聞くと、また俯向いて、
「ですから、お話しも極りが悪い、取留めのない事だと申すんです。」
691/1510
692/1510
693/1510
[Index]