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 『五大力』 従吾所好

「もし、高い声では、勿体なうございますが、冬木の弁天様でございます。真夜中には、其の、時たま、此の辺まで御歩行〈おひろひ〉なされます事がございますので。」
「あの、御堂の?」
「へい……喃〈なあ〉、若い衆、」

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