検索結果詳細
『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
と静《しずか》にいうと、黙って、ややあって瞬《またたき》して、
「さよう、余り取留めなくもないようで
ござ
います。すると、坐っているものは如何な儀に相成りましょうか。」
「騒がないで、熟《じっ》としていさえすれば、何事もありません。動くと申して、別に倒《さかさ》に立って、裏返しになるというんじゃないのですから、」
702/1510
703/1510
704/1510
[Index]