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 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 「騒がないで、熟《じっ》としていさえすれば、何事もありません。動くと申して、別に倒《さかさ》に立って、裏返しになるというんじゃないのですから、」
 「如何にも。まともにそれじゃ、人間が縁の下へ投込まれる事になりますものな。」
 「そうですとも。そうなった日には、足の裏を膠で附着《くッつ》けて置かねばなりません。

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