検索結果詳細


 『龍潭譚』 青空文庫

 「それはハヤ不念なこんだ。帯の結《むすび》めさへ叩いときや、何がそれで姉様なり、母様《おふくろさま》なりの魂が入るもんだで魔《エテ》めはどうすることもしえないでごす。」
 「さうねえ。」とものかなしげに語らひつつ、社の前をよこぎりたまへり。
 走りいでしが、あまりおそかりき。

 70/186 71/186 72/186


  [Index]