検索結果詳細
『歌行燈』
従吾所好
と声が幽んで、源三郎の地謡ふ節が、フト途絶えようとした時であつた。
此の湊屋の門口で、爽に調子を合はした。……其の声、
白
き虹の如く、衝と来て、お三重の姿に射した。
「(喜多八)……さるにても此のまゝに別れ果なんかなしさよと、涙ぐみて立ちしが……」
734/744
735/744
736/744
[Index]