検索結果詳細
『天守物語』
泉鏡花を読む
蝶の数、その蓑に翼を憩ふ。……夫人、獅子頭に会釈しつゝ、座に、褥《しとね》に着く。脇息《けふそく》。侍女たちかしづく。
少し草臥《くたび》れましたよ。……お亀様はまだお見えではなかつたらうね。
薄 はい、お姫様は、やがてお入りでござりませう。それにつけましても、お前様おかへりを、お待ち申上げました。――そしてまあ、孰方《いづれ》へお越し遊ばしました。
81/480
82/480
83/480
[Index]