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 『婦系図』 青空文庫

       二十五

 客が来れば姿を隠すお蔦が内に居るほどで、道学先生と太刀打して、議論に勝てよう道理が無い。主税の意気ずくで言うことは、ただ礼之進の歯ですすられるのみであったが、厭なものは厭だ、と城を枕に討死をする態度で、少々自棄《やけ》気味の、酒井先生へ紹介は断然、お断り。

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