検索結果詳細


 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 年を取るに従うて、まるで貴僧《あなた》、物語で見る切ない恋のように、その声、その唄が聞きたくッてなりません。
 東京の或学校を卒業《で》ますのを待かねて、故郷へ帰って、心当りの人に尋ねましたが、誰のを聞いても、どんなに尋ねても、それと思うのが分らんのです。

 908/1510 909/1510 910/1510


  [Index]