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『五大力』
従吾所好
肩が、水面へすれ/\で、紺の筒袖の尻切なのを一枚着て、帯が無い。……重石〈おもし〉をつけたやうに裾をひた/\と巻いた切が蒼味がかつて、透通つて、真白な胸が、乳もふつくりと、脈を打つか、蒼い筋。
それは、活きてる時も、まつたく色の
白
い婦でした。」
と、フト黙つた。
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