『ロワイヤル仏和中辞典』 PDIC化スクリプト



[画像クリックで別のサンプル画面へ]


旺文社『ロワイヤル仏和中辞典第2版』付属のCD-ROM版辞書をPDIC用に変換するスクリプトです。
PDICとDokoPop!の組合せにより、サンプルにあるようなポップアップ検索ができるようになります。ただしPDIC化するにあたって、辞書からはアクサンをすべて取り除いています。そうしないとPDICでは使い物にならないからですが、ご覧のように文書はアクサン付きのものが検索対象なのでご心配なく。いずれにしても、大きなマイナス面をかかえていることに違いはないので、フランス語を始めたばかりのひとは使ってはいけません

スクリプトのダウンロード:royal-pdic1_0a.zip (2008.6.15修正Ver.)

解凍して、 R-PDIC.bat を自分の環境に合わせ修正・セーブ後、
ダブルクリックすると、数分後に
  RoyalFJ_dic.txt [辞書本体]
  Yorei_dic.txt   [用例 成句]
  Conju_dic.txt   [動詞活用]
という1行テキスト形式のファイルが生成します。
この処理には日本語対応のJperl(316j118b.exe)とPerl for Win32(perl5)のふたつが必要です(Old Version でゴメン)。

つぎに、みっつのファイルをそれぞれ PDIC本体の[Tool]→[辞書の変換] でPDIC形式の辞書に作り換えます。



辞書の名前の例:
  RoyalFJ.dic
  Yorei.dic
  Conju.dic

PDIC本体の[File]→[辞書グループ新規作成] で最初のふたつを[辞書追加]、
動詞活用の参照機能が必要であればみっつめも追加します。
その際、動詞活用の辞書は下図のように一番上位にくるようにしておきます。
辞書の登録順序はPDICの表示に反映されます。



話がめんどくさくなってしまいますが、PDICではひとつの見出し語にあてられる記述の分量に制限があります。そこで長々とつづく項目は適当なところで分割するしかありません。その分割されたもののひとつひとつにもまた見出し語が必要です。でも同じものではマズイのです。で、見出し語のお尻にスペースをひとつずつ追加していって、見かけは同じでも別の見出し語として扱ってもらうことにします。
さて、動詞活用の辞書ですが、これが下位に置かれた場合、語義の記述全体のいちばん最後に来てほしいところなのに、実際は分割されたうちのパート1のお尻にぶら下がる形になってしまいます。ゆえに、活用辞書を上位に置いて、表示の乱れを避けてほしい、ということです。こういった事情を理解されたうえでなら、べつにどこに置いてもかまいません。

同様に表示の乱れを避けるため、見出し語の語尾の é だけは [e '] と表記するようにしています。porte と porté のような見出し語が、アクサン無しだと一緒くたになってしまうので、これを避ける目的で porte ' と表記しています。


外字のインストール

この辞典には外字がいくつか使われているので、手動でインストールしなければなりません。やり方は簡単です。解凍したファイルの中のRoyal.tteが外字ファイルで、これをWindows (Winnt) フォルダーに移し(実はどのフォルダーでも可)、「外字エディタ」を起動して、次の手順でクリックしていきます。

「ファイル(F) 」→「フォントのリンク(F) 」→「指定したフォントにリンクする (S)」→「フォントの選択」→[MS P ゴシック]を選んで [名前を付けて保存(A)]をクリック→ファイル・ウィンドウが現れるので、Windows (Winnt) フォルダーの [Royal.tte] を選択して「保存 (S)」で完了。

同様にして、[HGSゴシックE] など、PDICで使用しそうなフォントも [Royal.tte] にリンクさせておきます。



下の文字列が正常に表示されたら、外字のインストールは成功です。ちなみに外字フォントは、シフトJIS の F090-F0CAに割り当てられています。インストール後はふつうのフォントと同様の扱い方をすることができ、検索の対象にすることもできます。

栓択挺汝避呆役歴會咀夸幤懺晰橇
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ーアイウエオカキクケコサシスセソ
タチツテトナニヌネノハ


制限事項や使い方のヒントなど

ポップアップ検索のやり方。調べたい言葉にカーソルを置いて[Ctrl+右クリック]、または言葉を反転させて[Ctrl+C]。このふたつを適宜つかい分けましょう。([Ctrl+C]での検索を有効にするにはPDIC本体の[Options]で自動検索設定にチェックをいれておいてください。)

○図版へのリンクには対応していません。

○発音記号はかなり変です。%+M2?#4$ などの記号は、付属のCDROM辞書では発音記号のフォントに置き換えて表示しているようです。同じようにしたいのは山々ですが、PDICの1行形式辞書ファイルはフォントの使い分けが自由ではありません。外字でナントカするにしても、「外字エディタ」は半角の外字に対応してないし、全角の発音記号というのもちょっとためらいがあるし、なので今は脳内で発音記号に変換しておいてください。けっこう慣れるものです(笑)。

é à など多くのアクサンは問題ないのですが œ æ は検索でマッチせず、oe ae なら検索OKという問題があります。文書がプレーンテキストなら前もって oe ae に置換しておきましょう。

○大項目ゆえに分割されてしまったなどのため、見出し語や訳語がポップアップ小窓に見つからない言葉は、[Ctrl+Ret]でPDIC本体に移行して、表示されているものの前後を探してみましょう。アクサンテギュのeで終わる単語もこの方法を使うことが多いはずです。(前述のように、見出し語の語尾の é だけは [e '] と表記するようにしています。)

○アクサンがないのはやっぱりイヤだというひとには、EPWING版をおすすめします。


  2008.6.1 / 2008.6.15