『泉鏡花を読む』サイト内検索

 
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泉鏡花・魔界の精神史 ( 85-6.html )
・松村友視 歌行燈−深層への階梯

特集 泉鏡花−怪奇と幻想 ( 89-11.html )
・岡保生 『歌行燈』「鼓ヶ嶽」という場所

泉鏡花幻想文学誌 ( 91-8.html )
泉鏡花作品論事典 (秋山稔・越野格・須田千里・田中励儀・弦巻克二・松村友視)〔改行〕〔改行〕冠弥左衛門 義血侠血 夜行巡査 外科室 鐘声夜半録 貧民倶楽部 照葉狂言 龍潭譚 化鳥 鶯花径 三尺角 湯島詣 高野聖 註文帳 薬草取 風流線 春昼・春昼後刻 婦系図 草迷宮 白鷺 歌行燈 夜叉ヶ池 天守物語 由縁の女 眉かくしの霊 山海評判記〔改行〕

文庫本収録作品 ( bunko.html )
〔改行〕歌行燈 岩波文庫 1936.2.10  1955.11.15改 絶版 〔改行〕歌行燈 解説(久保田万太郎) 〔旧字旧かな版〕

歌行燈  岩波文庫 1988.9.16 改版 歌行燈 解説(久保田万太郎)

歌行燈・高野聖』  新潮文庫 高野聖 女客 国貞えがく 売色鴨南蛮 歌行燈 解説(吉田精一)

『高野聖・歌行燈  旺文社文庫 1969.1.5 絶版 高野聖 歌行燈 櫛巻 解説(塩田良平) 年譜(村松定孝) エッセイ(村松定孝・河野多恵子)

雑記帖 ( cahier.html )
・ ご存じのように新派のお芝居『日本橋』は鏡花が自分自身で戯曲に書き改めたものです。かれこれ12年ほど前に『婦系図』や『歌行燈』などとともにその『日本橋』がテレビで放送されたことがあります。葛木を片岡孝夫が、お孝を玉三郎が演じていました。ビデオにとって繰返し見たので「一石橋に桃が流れる、どんぶりこ、河童やいたづらをおしでないよ」とか「春でおぼろで御縁日」なんてのは今でもすらすらと出て来ます。

雑記帖 ( cahier2000.html )
・ 『天守物語』の舞台を観るのはこれが初めてだった。というか、そもそもヴィジュアル化したものは鈴木清順作品や一部の新派(婦系図、日本橋、歌行燈)を除いて意識的に避けて通ってきたわけだが、こうして鏡花のページを作っている関係で、たくさんの方から鏡花のお芝居の話を聞くようになり、おかげで今日はよい経験をすることができた。役得とはこういうものだと思う。あいにく最後の最後が録画できてなかったけれど、桃六が下界にさし向ける筈の哄笑は無音のまま私の中で渦巻いています。

『泉鏡花集成』 ( chikuma.html )
・ 6〔改行〕 眉かくしの霊 陽炎座 革鞄の怪 唄立山心中一曲 菎弱本 第二菎弱本 白金之絵図 茸の舞姫 歌行燈 南地心中 [解説]種村季弘「顔のない美女」

鏡花作品紹介 ( cont.html )
歌行燈〔改行〕〔改行〕 明治43年 1月「新小説」初出、明治45年 1月『歌行燈』(春陽堂)所収〔改行〕〔改行〕 月の夜、桑名に着いたふたりの老人、能役者の恩地源三郎と小鼓師辺見雪叟が湊屋という宿へ向かう時、車の音にまじって博多節を唄う声が響いた。声の主は叔父源三郎に勘当され門付けに落ちぶれた恩地喜多八である。うどん屋で喜多八はその勘当の顛末を按摩相手に物語る。三年前、もと按摩で芸におごった謡の師匠宗山を懲らしめたため、宗山は「七代まで流儀に祟る」と書いて憤死したのだった。いっぽう湊屋の二老人の前には芸のできぬ芸者がいた。宗山の娘お三重である。唯一できるという娘の「海人」の舞に源三郎らは甥の手を見た。娘は仔細を語る。父なき後、鳥羽の廓に売られ冷たい海の巌の上で「こいしこいし」と泣いたこと、古市で芸者になった後、三味線ひとつできぬお三重に門付けが鼓ヶ嶽の裾の雑木林で舞を教えてくれたこと。「舞も、あの、さす手も、ひく手も、ただ背後から背中を抱いて下さいますと、私の身体が、舞いました。」語り終えた娘はふたりの鼓と謡でふたたび舞を舞う。その響きに誘われて宿の外、謡を唱和する喜多八と、喜多八に引き敷かれるように蹲る形なきものの影。〔改行〕〔改行〕 月の夜、複数の音の響きがたくみに縫い合わされていく小説。

鏡花作品紹介 ( content.html )
歌行燈〔改行〕〔改行〕 明治43年 1月「新小説」初出、明治45年 1月『歌行燈』(春陽堂)所収〔改行〕〔改行〕 月の夜、桑名に着いたふたりの老人、能役者の恩地源三郎と小鼓師辺見雪叟が湊屋という宿へ向かう時、車の音にまじって博多節を唄う声が響いた。声の主は叔父源三郎に勘当され門付けに落ちぶれた恩地喜多八である。うどん屋で喜多八はその勘当の顛末を按摩相手に物語る。三年前、もと按摩で芸におごった謡の師匠宗山を懲らしめたため、宗山は「七代まで流儀に祟る」と書いて憤死したのだった。いっぽう湊屋の二老人の前には芸のできぬ芸者がいた。宗山の娘お三重である。唯一できるという娘の「海人」の舞に源三郎らは甥の手を見た。娘は仔細を語る。父なき後、鳥羽の廓に売られ冷たい海の巌の上で「こいしこいし」と泣いたこと、古市で芸者になった後、三味線ひとつできぬお三重に門付けが鼓ヶ嶽の裾の雑木林で舞を教えてくれたこと。「舞も、あの、さす手も、ひく手も、ただ背後から背中を抱いて下さいますと、私の身体が、舞いました。」語り終えた娘はふたりの鼓と謡でふたたび舞を舞う。その響きに誘われて宿の外、謡を唱和する喜多八と、喜多八に引き敷かれるように蹲る形なきものの影。〔改行〕〔改行〕 月の夜、複数の音の響きがたくみに縫い合わされていく小説。

円本文学全集収録作品 ( enpon.html )
〔改行〕『泉鏡花集』 現代日本文学全集 第十四篇 改造社 1928.8.25  〔改行〕外科室 琵琶伝 一之巻 二之巻 三之巻 四之巻 五之巻 六之巻 誓之巻 辰巳巷談 笈摺草紙 高野聖 女仙前記 親子そば三人客 薬草取 白羽箭 紅雪録 続紅雪録 春昼 春昼後刻 婦系図(前編) 婦系図(後編) 歌行燈 南地心中 売色鴨南蛮 眉かくしの霊 二三羽――十二三羽 栃の実 [自筆年譜]

『泉鏡花篇』 明治大正文学全集 第十二巻 春陽堂 1928.9.12  一之巻 二之巻 三之巻 四之巻 五之巻 六之巻 誓之巻 照葉狂言 風流線 註文帳 歌行燈 外科室 女客 葛飾砂子 通夜物語 三枚続 国貞ゑがく 櫛巻 唄立山心中一曲 [小解] [著者年譜]

泉鏡花を読む ( index.html )
 近代デジタルライブラリ 歌行燈 鏡花集 鴛鴦帳等 単行本

・ 青空文庫  外科室、国貞えがく、義血侠血、夜行巡査、雛がたり 二三羽――十二三羽、龍潭譚、高野聖、醜婦を呵す 婦系図、眉かくしの霊、愛と婚姻、人魚の祠、草あやめ いろ扱ひ、蛇くひ、絵本の春、木の子説法、半島一奇抄 貝の穴に河童の居る事、縁結び、湯島の境内、薬草取 歌行燈、玉川の草、古狢、夜叉ヶ池、若菜のうち、化鳥 紫陽花、星あかり、妖僧記、凱旋祭、海城発電、草迷宮 女客、錦染滝白糸、紅玉、小春の狐、伯爵の釵、鷭狩 みさごの鮨、怨霊借用、売色鴨南蛮、縷紅新草、遺稿 三尺角、三尺角拾遺(木精) 等200編

・ 従吾所好  逢ふ夜、歌行燈、親子そば三人客、五大力

『新編 泉鏡花集』(岩波書店) ( iwanamisen.html )
第7巻 伊勢 名古屋 〔改行〕伊勢之巻 紅雪録 無憂樹 歌行燈 森の中 浮舟

鏡花リンク ( klinks.html )
夜行巡査 外科室 冠弥左衛門 蒟蒻本・第二蒟蒻本 白金之絵図 茸の舞姫 歌行燈 南地心中

泉鏡花の洒落 「歌行燈」作品紹介

日本橋・高野聖・草迷宮・歌行燈、他(阿笠湖南)

高野聖 歌行燈

歌行燈」映画評

歌行燈」(1960)(キネマ旬報DB)

泉鏡花自筆年譜 ( nenpu.html )
・ 明治四十三年月、「歌行燈」、此の年より「鏡花集」袖珍本の刊行はじまる。年月相続(つ)ぎて五巻とす。五月、麹町下六番町十一に。十月、「三味線堀」三田文学に出づ。頁数の少(すくな)き雑誌に、一稿百枚は、永井荷風氏の厚情による。〔改行〕

おしらせ ( news.html )
 2002.9.8〔改行〕〔改行〕 金沢市の泉鏡花記念館で企画展『歌行燈と鏡花展』が始まりました(平成14年9月7日〜11月30日)。自筆原稿や初版本・自筆ノートなどの「歌行燈」資料、および執筆当時の鏡花をめぐる関連資料やモニター映像「真珠の小箱・泉鏡花と伊勢路」などが展示されています。月の光の冴える季節、数ある鏡花作品の中でもベストワンとして挙げる人の多い「歌行燈」について再考するよい契機となるでしょう。

 2001.11.2 ●ずいぶんな放置プレイを続行中でありますが、おまたせしました、サイト内検索のリクエストによる鏡花作品ランキング、7月から10月までの集計の発表です。間が開いたので、今回は20位までカウントすることにしました。相変わらずお芝居系が強いですね。まあ、よくも悪くもこれがネットでの鏡花受容の現状ということなのでしょう。  1 海神別荘(63)  2 婦系図(41)  3 高野聖(40)  4 義血侠血(24)  5 天守物語(23)  6 夜叉ヶ池(22)  7 歌行燈(18)  8 龍潭譚(16)  8 外科室(16) 10 星あかり(11) 11 眉かくしの霊(10) 11 夜行巡査(10) 13 春昼( 9) 13 草迷宮( 9) 13 日本橋( 9) 16 照葉狂言( 8) 17 化鳥( 7) 17 山海評判記( 7) 19 三尺角( 5) 20 処方秘箋( 4) 20 註文帳( 4) 20 風流線( 4)

 2001.7.1 サイト内検索のリクエストによる鏡花作品ベストテンの第3弾、5月と6月分の集計です。同じデータが連続するものはひとつにカウントしています。今回はついに「高野聖」がトップに来ました。芝居公演が話題の2位3位4位をおさえて見事です。 ところで検索のさいには正確な言葉をインプットするようにしましょう。「三味線」とか「三角尺」とか言われても……困るとですよ(汗)。自信のないタイトルの場合は「三味」とか「尺」とかのように、短くても間違いではない言葉で検索した方が好結果が得られます。よろしく。  1 高野聖 (31)   2 婦系図 (24)   3 海神別荘 (22)   4 天守物語 (17)   4 外科室 (17)   6 龍潭譚 (15)   6 歌行燈 (15)   8 化鳥 (14)   9 春昼 (11)  10 義血侠血 (9) 10 夜行巡査 (9) -------------- 夜叉ヶ池 星あかり 日本橋 草迷宮 (8)

・ ついでに2001年前期分として2月から6月までの集計も載せておきます。  1 婦系図 (52)   2 高野聖 (47)   3 海神別荘 (39)   4 天守物語 (32)   5 化鳥 (27)   6 外科室 (25)   7 龍潭譚 (22)   8 歌行燈 (19)   9 義血侠血 (19)  10 夜叉ヶ池 (17)  10 春昼 (17)  10 草迷宮 (17)  13 日本橋 (15)  14 夜行巡査 (12)  15 星あかり (11)  16 眉かくしの霊 (8) 16 註文帳 (8) 18 山海評判記 (7) 19 桜心中 (6) 19 蛇くひ 両頭蛇 (6)

・ 皆さんがサイト内検索を使って鏡花のどんな作品を検索しているのか、ちょっと調べてみました。リクエスト・ベストテンみたいなものですね。  1 婦系図 (13)  2 天守物語 (7)   3 海神別荘 (5)   4 夜叉ヶ池 (4)   4 義血侠血 (4)   4 草迷宮 (4)   7 日本橋 (3)   7 高野聖 (3)   7 外科室 (3)   7 化鳥 (3)  (次点) 星あかり 春昼 歌行燈 (2)  2月のはじめから今日までの集計によると、こんな結果となりました。作品名の後の数字は検索回数です。ダブりのあるデータはノイズとみなして整理し、できるだけ有意な数字を取り出すよう努めたつもりです。結果はまあ、一目瞭然、お芝居派の圧勝ですな。テキスト派としては愕然としておりますです(笑)。

過去のおしらせ ( old1.html )
・ 西岡さんによる『歌行燈』のテキストの存在を、猪股伸子さんに教えていただきました。ありがとうございます。

過去のおしらせ ( old4.html )
・ 『従吾所好』の西岡勝彦さんのサイトが新しい場所に移動しました。「逢ふ夜」「歌行燈」「親子そば三人客」のテクストの場所も変っていますので、私のトップページからのリンクを更新しました。貴重なテクストです。これからも大切にしていきましょう。

過去のおしらせ ( old5.html )
・ 電子本販売のEBOOK のサイトで著作権切れの無料テキストをたくさん見つけました。泉鏡花の作品は、「雛がたり」「国貞えがく」「三尺角」「高野聖」「山吹」「天守物語」「縁結び」「歌行燈」「湯島の境内」がそろっています。ファイル形式は HTML とテキストの両タイプです。

過去のおしらせ ( old6.html )
・ そういえばEBOOK 鏡花作品が年会費免除で読めるのは10月まででした。こちらは「雛がたり」「国貞えがく」「三尺角」「高野聖」「山吹」「天守物語」「縁結び」「歌行燈」「湯島の境内」が登録されています。(アスキーのCDROM とは関係のない話です、念のため。)

過去のおしらせ ( old7.html )
・ 従吾所好の書庫に、歌行燈』『五大力』の外字利用テキストが入りました。私の外字フォントをご覧になり、すすんで対応してくださったわけです。外字はかなり微妙な問題を含むフォントとなりますので、あくまでも私的な運用の範囲に収めるつもりでいますが、このように快く受け入れていただけたことに感動を覚えました。

過去のおしらせ ( old8.html )
・ 検索対象として現在、歌行燈、五大力、親子そば三人客、逢ふ夜、海神別荘、高野聖、眉かくしの霊、春昼、春昼後刻、星あかりの十編が登録されています。「歌行燈」など4編は従吾所好の、「海神別荘」は華・成田屋のご好意によりテキストを提供していただきました。今回の企画にご賛同いただき、心から感謝いたします。青空文庫も鏡花テキストの使用に快く同意してくださったので、おいおい検索対象は広がっていくと思います。

『鏡花小説・戯曲選』 ( sensyu.html )
〔改行〕 7 芸能篇 歌行燈 五大力 白金之絵図 朝湯 卵塔場の天女 木の子説法 [解説]村松定孝

『鏡花全集』(春陽堂) ( shunyou.html )
巻八 〔改行〕白鷺 歌行燈 国貞ゑがく 月夜車 楊柳歌 三味線堀 色暦 櫛巻 朱日記 小春 酸漿 露肆 築地両国 吉原新話 妖術 逢ふ夜 高桟敷 祇園物語 杜若

泉鏡花作品年表 ( workhist.html )
〔改行〕1910年 明治43年 〔改行〕歌行燈 国貞ゑがく 月夜車 楊柳歌 遠野の奇聞 色暦 三味線堀 櫛巻

『鏡花全集』(岩波書店) ( zensyu.html )
巻十二 尼ヶ紅 紫手綱 貸家一覧 海の使者 吉祥果 神鑿 白鷺 歌行燈 国貞ゑがく

・[月報13] 鏡花のこと=生島遼一 鏡花と里見=紅野敏郎 泉名月蔵新資料(尾崎紅葉の鏡花宛書簡) 鏡花小説校異考(十三)歌行燈・三味線堀=村松定孝 〔同時代の批評・紹介〕やどり木

・[月報22] 『歌行燈』と玉の段=山本健吉 運命の女との訣別=脇明子 鏡花の思い出 きん稲=久保田万太郎 鏡花小説校異考(二十二)眉かくしの霊=村松定孝 〔同時代の批評・紹介〕新年の創作=生田長江


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