『泉鏡花を読む』サイト内検索

 
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特集 泉鏡花 ( 00-10.html )
・高山宏 夢てふものは 春昼』の風景

泉鏡花 妖美と幻想の魔術師 ( 72-1.html )
・草森紳一 宮娃の歌 李賀と「春昼

特集 泉鏡花 ( 81-7.html )
・山田有策 『春昼』『春昼後刻』の構造

泉鏡花幻想文学誌 ( 91-8.html )
泉鏡花作品論事典 (秋山稔・越野格・須田千里・田中励儀・弦巻克二・松村友視)〔改行〕〔改行〕冠弥左衛門 義血侠血 夜行巡査 外科室 鐘声夜半録 貧民倶楽部 照葉狂言 龍潭譚 化鳥 鶯花径 三尺角 湯島詣 高野聖 註文帳 薬草取 風流線 春昼春昼後刻 婦系図 草迷宮 白鷺 歌行燈 夜叉ヶ池 天守物語 由縁の女 眉かくしの霊 山海評判記〔改行〕

文庫本収録作品 ( bunko.html )
〔改行〕春昼春昼後刻』  岩波文庫 1987.4.16  〔改行〕春昼 春昼後刻 解説(川村二郎)

雑記帖 ( cahier.html )
・ 鏡花の話をしてないですね。今日は広島の学生さんたちによる『春昼春昼後刻』のレポートを見つけたので紹介しておきます。

・ 今日からこのページを雑記帖として使うことにします。「○△□帖」というタイトルの由来が『春昼春昼後刻』であることはいうまでもありません。

雑記帖 ( cahier2001.html )
『泉鏡花・妖かし文学館』 1995年4月21日−5月18日 於池袋西武12階ロフト〔改行〕 【企画構成】(株)スーパー・スタッフ・カンパニー 【協力】河出書房新社〔改行〕 【スタッフ】 会場音楽:J・A・シーザー/丸山涼子〔改行〕  造形:能津美津子/横前東慈/千葉広二/千葉千富美/水根あずさ/吉田良一〔改行〕  絵:山田勇男  衣装:時広真吾/米井明子  写真:土田ヒロミ  宣伝美術:森崎偏陸〔改行〕  照明:丸山邦彦  会場デザイン:長川一夫  解説:桑原茂夫  企画構成:大澤由喜〔改行〕〔改行〕 【くり広げられる泉鏡花の作品世界】……鏡花の小説による八つの造形作品〔改行〕 (1)手まり唄の母恋迷宮譚――『草迷宮』〔改行〕 (2)魔界・天守閣に結ぶ恋――『天守物語』〔改行〕 (3)竜神と、いけにえの花嫁の海底御殿での純愛物語――『海神別荘』〔改行〕 (4)旅の宿に現れる哀しい女の亡霊――『眉かくしの霊』〔改行〕 (5)山深き峠の道と一軒家、そこでくり広げられる怪と妖――『高野聖』〔改行〕 (6)美しく、哀しく、恐ろしい”沼伝説”――『夜叉ヶ池』〔改行〕 (7)おだやかな春の昼、海辺の里でのシュールな幻想譚――『春昼』『春昼後刻』〔改行〕 (8)逢う魔が時(たそがれ時)に少年が迷い込んだところは?――『龍潭譚』〔改行〕〔改行〕 この頃、企画に協力している河出書房から鏡花幻想譚(全五巻)が出版されている。その後この鏡花展は福岡市の三菱地所アルティアムで開催された(1995.6.15-7.16)。福岡県の南の方に棲息する私は当然これを見ていなければならない筈だが、行かなかった。その前年にあったはずの澁澤龍彦展も見てない。実はあまり観たいと思わなかったのだ。観て失望するのを恐れたということもあるが、要するに怠惰だったわけである。なお澁澤の前は寺山修司展があったらしい。これはまったく知らなかった。

『泉鏡花集成』 ( chikuma.html )
・ 5〔改行〕 春昼 春昼後刻 草迷宮 沼夫人 星女郎 [解説]種村季弘「迷宮の怪」

鏡花作品紹介 ( cont.html )
春昼春昼後刻〔改行〕〔改行〕 明治39年11、12月「新小説」初出、明治43年 8月『鏡花集』第三巻(春陽堂)所収〔改行〕〔改行〕 先先月より逗子に一室を借り自炊するという散策子が春の日中をぶらぶら歩きに出たのは、停車場開きの祭礼の日の騒々しさを避けてのことであった。途中、ある二階家に蛇が入り込んだのを見て野良仕事の老爺にその家へ用心するよう言づてる。たどり着いた岩殿寺の柱に「うたゝ寐に恋しき人を見てしより夢てふものは頼みそめてき――玉脇みを」と書かれた懐紙を見つけ、昨年寺に逗留した客人の「みを」なる夫人への恋慕の顛末を住職より聞かされる。ゆきずりに夫人を見かけ恋こがれた客人は、ある夜、祭囃子に誘われるように山に入り、夢うつつの舞台の上で自分の分身が夫人の背中に△□○と書くのを見たのだった。その翌日夫人が寺に詣でて、以来「うたゝ寐に」の歌が柱にある。数日寺に閉じこもっていた客人は再び舞台を見ようとしたのか山で姿を消すが、死体となって見つかったのは山ではなく海であった。(春昼

・ 寺よりの帰途、散策子を待っていたのは玉脇みを、すなわち蛇への用心を言伝された家の女主人だった。女は散策子によく似た男(客人)への恋しい気持ち、もの狂わしい「春の日中の心持ち」を吐露。女の手帖には△□○が書き散らしてあり、散策子は蒼くなる(客人が見たという△□○との奇妙な暗合)。女は手帖の断片に「君とまたみるめおひせば四方の海の水の底をもかつき見てまし」と書いて、通りがかりの角兵衛獅子の子供に託す。どこへと宛てのないこれが死者への言伝となったのであろう、子供は海に溺れた。去年男があがったと同じ岩にその死体が見つかった時は、あたかも母子の像をそのままに、みをの死体と一緒であった。(春昼後刻)

鏡花作品紹介 ( content.html )
春昼春昼後刻〔改行〕〔改行〕 明治39年11、12月「新小説」初出、明治43年 8月『鏡花集』第三巻(春陽堂)所収〔改行〕〔改行〕 先先月より逗子に一室を借り自炊するという散策子が春の日中をぶらぶら歩きに出たのは、停車場開きの祭礼の日の騒々しさを避けてのことであった。途中、ある二階家に蛇が入り込んだのを見て野良仕事の老爺にその家へ用心するよう言づてる。たどり着いた岩殿寺の柱に「うたゝ寐に恋しき人を見てしより夢てふものは頼みそめてき――玉脇みを」と書かれた懐紙を見つけ、昨年寺に逗留した客人の「みを」なる夫人への恋慕の顛末を住職より聞かされる。ゆきずりに夫人を見かけ恋こがれた客人は、ある夜、祭囃子に誘われるように山に入り、夢うつつの舞台の上で自分の分身が夫人の背中に△□○と書くのを見たのだった。その翌日夫人が寺に詣でて、以来「うたゝ寐に」の歌が柱にある。数日寺に閉じこもっていた客人は再び舞台を見ようとしたのか山で姿を消すが、死体となって見つかったのは山ではなく海であった。(春昼

・ 寺よりの帰途、散策子を待っていたのは玉脇みを、すなわち蛇への用心を言伝された家の女主人だった。女は散策子によく似た男(客人)への恋しい気持ち、もの狂わしい「春の日中の心持ち」を吐露。女の手帖には△□○が書き散らしてあり、散策子は蒼くなる(客人が見たという△□○との奇妙な暗合)。女は手帖の断片に「君とまたみるめおひせば四方の海の水の底をもかつき見てまし」と書いて、通りがかりの角兵衛獅子の子供に託す。どこへと宛てのないこれが死者への言伝となったのであろう、子供は海に溺れた。去年男があがったと同じ岩にその死体が見つかった時は、あたかも母子の像をそのままに、みをの死体と一緒であった。(春昼後刻)

円本文学全集収録作品 ( enpon.html )
〔改行〕『泉鏡花集』 現代日本文学全集 第十四篇 改造社 1928.8.25  〔改行〕外科室 琵琶伝 一之巻 二之巻 三之巻 四之巻 五之巻 六之巻 誓之巻 辰巳巷談 笈摺草紙 高野聖 女仙前記 親子そば三人客 薬草取 白羽箭 紅雪録 続紅雪録 春昼 春昼後刻 婦系図(前編) 婦系図(後編) 歌行燈 南地心中 売色鴨南蛮 眉かくしの霊 二三羽――十二三羽 栃の実 [自筆年譜]

泉鏡花を読む ( index.html )
・  テキスト「春昼 外字対応版

・  テキスト「春昼後刻」 外字対応版

 鈴木朱花 春昼春昼後刻』論 『草迷宮』の結末

 秋月康夫 日本近代文学ゼミ〔泉鏡花〕『春昼』『春昼後刻』

『新編 泉鏡花集』(岩波書店) ( iwanamisen.html )
第5巻 相州 伊豆 〔改行〕星あかり 千歳之鉢 二世の契 逗子より 春昼 春昼後刻 草迷宮 海の使者 紅葛 山吹 甲乙

『鏡花幻想譚』 ( kawade.html )
〔改行〕 3 「月夜遊女の巻」 〔改行〕月夜遊女 春昼 春昼後刻 解説=鏡花と逗子時代(泉名月)

鏡花リンク ( klinks.html )
春昼春昼後刻」レポート

鏡花抄 ( kyoukashow.html )
春昼後刻』〔改行〕〔改行〕 渚の砂は、崩しても、積もる、くぼめば、たまる、音もせぬ。ただ美しい骨が出る。貝の色は、日の紅、渚の雪、浪の緑。〔改行〕

泉鏡花自筆年譜 ( nenpu.html )
・ 明治三十九年二月、祖母を喪ふ。年八十七。七月、ますます健康を害(そこな)ひ、静養のため、逗子、田越に借家。一夏の仮すまひ、やがて四年越の長きに亘れり。殆ど、粥と、じゃが薯を食するのみ。十一月、「春昼」新小説に出づ。うたたねに恋しき人を見てしより夢てふものはたのみそめてき。雨は屋(おく)を漏り、梟軒に鳴き、風は欅の枝を折りて、棟の柿(こけら)葺を貫き、破(やれ)衾の天井を刺さむとす。蘆の穂は霜寒き秋に散り、ささ蟹は、むれつつ畳を走りぬ。「春昼後刻」を草せり。蝶か、夢か、殆ど恍惚の間にあり。李長吉は、其の頃嗜みよみたるもの。〔改行〕

おしらせ ( news.html )
・大野隆之/鏡花「春昼」の表現構造 : 様式の複合と多層的柔構造〔改行〕

 2001.11.2 ●ずいぶんな放置プレイを続行中でありますが、おまたせしました、サイト内検索のリクエストによる鏡花作品ランキング、7月から10月までの集計の発表です。間が開いたので、今回は20位までカウントすることにしました。相変わらずお芝居系が強いですね。まあ、よくも悪くもこれがネットでの鏡花受容の現状ということなのでしょう。  1 海神別荘(63)  2 婦系図(41)  3 高野聖(40)  4 義血侠血(24)  5 天守物語(23)  6 夜叉ヶ池(22)  7 歌行燈(18)  8 龍潭譚(16)  8 外科室(16) 10 星あかり(11) 11 眉かくしの霊(10) 11 夜行巡査(10) 13 春昼( 9) 13 草迷宮( 9) 13 日本橋( 9) 16 照葉狂言( 8) 17 化鳥( 7) 17 山海評判記( 7) 19 三尺角( 5) 20 処方秘箋( 4) 20 註文帳( 4) 20 風流線( 4)

 2001.7.1 サイト内検索のリクエストによる鏡花作品ベストテンの第3弾、5月と6月分の集計です。同じデータが連続するものはひとつにカウントしています。今回はついに「高野聖」がトップに来ました。芝居公演が話題の2位3位4位をおさえて見事です。 ところで検索のさいには正確な言葉をインプットするようにしましょう。「三味線」とか「三角尺」とか言われても……困るとですよ(汗)。自信のないタイトルの場合は「三味」とか「尺」とかのように、短くても間違いではない言葉で検索した方が好結果が得られます。よろしく。  1 高野聖 (31)   2 婦系図 (24)   3 海神別荘 (22)   4 天守物語 (17)   4 外科室 (17)   6 龍潭譚 (15)   6 歌行燈 (15)   8 化鳥 (14)   9 春昼 (11)  10 義血侠血 (9) 10 夜行巡査 (9) -------------- 夜叉ヶ池 星あかり 日本橋 草迷宮 (8)

・ ついでに2001年前期分として2月から6月までの集計も載せておきます。  1 婦系図 (52)   2 高野聖 (47)   3 海神別荘 (39)   4 天守物語 (32)   5 化鳥 (27)   6 外科室 (25)   7 龍潭譚 (22)   8 歌行燈 (19)   9 義血侠血 (19)  10 夜叉ヶ池 (17)  10 春昼 (17)  10 草迷宮 (17)  13 日本橋 (15)  14 夜行巡査 (12)  15 星あかり (11)  16 眉かくしの霊 (8) 16 註文帳 (8) 18 山海評判記 (7) 19 桜心中 (6) 19 蛇くひ 両頭蛇 (6)

・ サイト内検索のリクエストによる鏡花作品ベストテンの第2弾です。今回は3月10日から4月末までの集計となります。前回(3月10日)同様、あきらかに重複していると思われるデータは適宜整理しました。今後は切りの良いところで2ヶ月に一回の発表とするつもりですので、当検索システムを本来の目的だけでなく人気投票としてもご利用いただければ幸いです。 1 婦系図 (15)  2 高野聖 (13)  3 海神別荘 (12)  4 化鳥 (10)  5 天守物語 (8) 6 龍潭譚 (6) 6 桜心中 (6) 6 義血侠血(滝白糸) (6) 9 草迷宮 (5) 9 外科室 (5) 9 夜叉ヶ池 (5) ------------ 春昼 日本橋 (4) 新派や花組の『婦系図』公演の話題もあって、お芝居派の優勢傾向は続いていますが、「高野聖」や「化鳥」の躍進が目を惹きます。季節柄といえる「桜心中」はどこかのグループで話題にでもなったのでしょうか。

・ 鈴木清順監督作品『陽炎座』のニュープリント上映のおしらせです。「陽炎座」や「春昼春昼後刻」を原作とする映画『陽炎座』、「革鞄の怪」の引用が印象的な『夢二』、そしてあのいかにも鏡花的な雰囲気が揺曳するラストシーンを持つ『ツィゴイネルワイゼン』が帰ってきます。絢爛妖美な色彩空間とそこで絡み合うエロティックな女優たち男優たちにもういちど触れていただきましょう。 ●東京 シネセゾン渋谷 『ツィゴイネルワイゼン』(4/28〜)、 『陽炎座』(5/12〜)、 『夢二』(5/26〜) ●名古屋 シネマスコーレ(3/24〜) ●大阪 シネ・リーブル梅田(ゴールデン・ウィーク) ●その他全国主要都市で順次公開予定。 詳しくは Deep Seijunをご覧ください。掲示板もあります。

・ 皆さんがサイト内検索を使って鏡花のどんな作品を検索しているのか、ちょっと調べてみました。リクエスト・ベストテンみたいなものですね。  1 婦系図 (13)  2 天守物語 (7)   3 海神別荘 (5)   4 夜叉ヶ池 (4)   4 義血侠血 (4)   4 草迷宮 (4)   7 日本橋 (3)   7 高野聖 (3)   7 外科室 (3)   7 化鳥 (3)  (次点) 星あかり 春昼 歌行燈 (2)  2月のはじめから今日までの集計によると、こんな結果となりました。作品名の後の数字は検索回数です。ダブりのあるデータはノイズとみなして整理し、できるだけ有意な数字を取り出すよう努めたつもりです。結果はまあ、一目瞭然、お芝居派の圧勝ですな。テキスト派としては愕然としておりますです(笑)。

過去のおしらせ ( old1.html )
・ 『春昼』の電子テキストが出来上りました。今回はコード外の漢字の多さに随分悩まされました。外字は "〓" で代用することとし、読みを半角のスラッシュで囲むという方法を採っています。西岡勝彦さんの方法を参考にしました。

・ 4月の電子テキストは『春昼』を予定しています。この順序からいくと、たぶん5月は『春昼後刻』でしょうか。

過去のおしらせ ( old2.html )
・ 「春昼後刻」のテクストデータが出来あがりました。同時に「高野聖」「春昼」の済という漢字が旧字に変換されてなかったミスを修正しました。お手数ですが、リロード願います。

過去のおしらせ ( old4.html )
・ オペラ「天守物語」のページやパパ・タラフマラの「春昼のページなども見つけましたのでお知らせします。それにしても、泉鏡花を「読む」というページで鏡花を「見る」情報が続くことにはいささか忸怩たるものがあります。うーむ。

過去のおしらせ ( old5.html )
生田耕作「鏡花本今昔」〔改行〕〔改行〕 鏡花の(花柳もの)がいかに馬鹿にされ、それに代って(怪奇幻想もの)が若者のあいだでいかにもてはやされ、映画化され劇化されて人気を博そうとも、われわれにとっての鏡花は、どこにそんなに惚れ込んでいるのかと尋かれれば、いまも依然としてお蔦ちからの新派的世界であり、(幻想坊や)(怪奇坊や)たちの間でいちばん人気が高いとか聞く「春昼」や「草迷宮」など、怪奇幻想ものの一部は、鏡花先生にとってはなはだ無礼な発言ながら(先生、なにとぞご容赦下さい!)、まったくもって荒唐無稽、何度再読を試みても、いつも中途で白けてしまい、最後まで読みおおせたためしがないのである。〔改行〕

過去のおしらせ ( old6.html )
九ツ谺というページにプレーンテキストを縦書き表示で読めるようにするジャヴァ・アプレット「茂吉君」が公開されました。現在のところ、私がインプットした鏡花の「高野聖」「眉かくしの霊」「春昼」「春昼後刻」のテキストが縦読みできるようになっています。横書きとはまた雰囲気が違って不思議な感じです。ぜひいちどご覧ください。あと、鏡花の色というページも面白い試みです。

過去のおしらせ ( old7.html )
・ 鈴木朱花さんが主宰する虚飾の庭というページに〔改行〕〔改行〕 「『春昼春昼後刻』論〜「△□○」は何を意味するのか〜」〔改行〕 「『草迷宮』の結末をめぐって」〔改行〕〔改行〕という二論文が公開されています( Noah さんの情報です)。これからも研究者諸氏の論文がこうした形で公開されることを切望します。

過去のおしらせ ( old8.html )
・ 小埜裕二氏の近代小説千夜一夜というページにすばらしい鏡花作品紹介をみつけました。現在のところ絵本の春 売色鴨南蛮 国貞ゑがく 夜行巡査 外科室 星あかり 女客 眉かくしの霊 蓑谷 高野聖の10編があがっています。「草迷宮」や「春昼」なども今後とりあげられるようです。もちろん鏡花だけでなく明治以後の作家の小説が1000作品紹介されることになっていて、だからこそ千夜一夜と銘打たれる所以なのですが、すでに442作品の紹介が登録されています。大学の先生が実際にネットで作品を語るようになったのでしょうか。よい状況ですね。

・ 検索対象として現在、歌行燈、五大力、親子そば三人客、逢ふ夜、海神別荘、高野聖、眉かくしの霊、春昼春昼後刻、星あかりの十編が登録されています。「歌行燈」など4編は従吾所好の、「海神別荘」は華・成田屋のご好意によりテキストを提供していただきました。今回の企画にご賛同いただき、心から感謝いたします。青空文庫も鏡花テキストの使用に快く同意してくださったので、おいおい検索対象は広がっていくと思います。

・ 大量の鏡花直筆原稿が慶応大学の稀覯書サイトで公開されています(発見者はNoahさん)。けっこう重たいサイトなので、1枚が300KB 以上ある標準画像を見るのもそう簡単ではありませんが、大変ありがたい資料が公開されたことに感動と驚きを覚えます(他に小さなサムネイル画像と大きな高精彩画像あり)。 このサイトに入る時にIDが要求される場合は、小文字で guestと入力します。パスワードは不要です。以下に公開された作品名を挙げておきますが、各ファイルの実際はほとんど未確認です。 お弁当三人前、きぬぎぬ川、きん稲、ねむり看手、わか紫、一之巻、二之巻、三之巻、四之巻、五之巻、六之巻、誓之巻、愛火、伊達羽子板、雨ばけ、唄立山心中、怨霊借用、炎さばき、縁結び、縁日商品、艶書、鴛鴦帳、化鳥、仮宅話、歌仙彫、河伯令嬢、怪語、海の使者、海異記、海城発電、海神別荘、絵日傘、絵本の春、開扉、貝の穴に河童の居る事、革鞄の怪、葛飾砂子、貴婦人、起誓文、戯曲日本橋、祇園物語、義血侠血、菊あはせ、吉原新話、吉祥果、笈摺草紙、錦染滝白糸、錦帯記、櫛巻、継三味線、欠番、堅パン、懸香、幻の絵馬、湖のほとり、胡蝶の曲、五大力、紅雲録、紅葛、紅玉、黒壁、彩色人情本、桜心中、傘、山吹、山中哲学、紫手綱、紫障子、雌蝶、時雨の姿、蒔絵もの、式部小路、取舵、手習、朱日記、十三娘、春昼春昼後刻、女仙前記、勝手口、小春、少年行、沼夫人、鐘声夜半録、色暦、信仰、新通夜物語、森の中、神鷺の巻、神鑿、人魚の祠、星の歌舞伎、清心庵、雪柳、雪霊続記、浅茅生、草迷宮、続銀鼎、続紅雲録、続風流線、袖屏風、多神教、鯛、第二蓖蒻、茸の舞姫、辰巳巷談、池の声、註文帳、町双六、沈鐘、通ひ路、爪の涙、爪びき、定九郎、天守物語、杜若、嶋田髷の人形、湯女の魂、湯女の魂、湯島詣、湯嶋の境内、燈明之巻、萩薄内証話、伯爵の釵、白花の朝顔、白金の絵図、薄紅梅、半島一奇抄、秘妾伝、飛剣幻なり、毘首羯摩、貧民倶楽部、舞の袖、風流蝶花形、峰茶屋心中、頬白鳥、魔法罎、木の子説法、木曽の紅蝶、夜叉ヶ池、夜釣、薬草取、友禅火鉢、由縁の女、遊行車、夕顔、妖剣紀聞後篇、妖剣紀聞前篇、妖術、妖僧記、妖魔の辻占、楊柳歌、陽炎座、卵塔場の天女、留守見舞、龍潭譚、旅僧、両頭蛇、霊象、聾の一心、梟物語、瓔珞品、絲遊、縷紅新草、袙奇譚、ピストルの使ひ方、髯題目、鶚の鮨

・ パパ・タラフマラの『春昼〜菜の花の森から』が7月6日〜9日、アートスフィア(東京)で公演の予定です。詳しくはこちらをご覧ください。

『鏡花小説・戯曲選』 ( sensyu.html )
〔改行〕 5 怪異篇一 龍潭譚 清心庵 高野聖 註文帳 女仙前記 きぬぎぬ川 春昼 春昼後刻 [解説]寺田透

『鏡花全集』(春陽堂) ( shunyou.html )
巻六 〔改行〕柳小島 千鳥川 外国軍事通信員 わか紫 銀短冊 瓔珞品 少年行 胡蝶之曲 女客 悪獣篇 海異記 式部小路 月夜遊女 無憂樹 春昼 春昼後刻 霊象 縁結ひ 雌蝶

紋切型鏡花事典 ( stereotype.html )
〔改行〕分身  自己像幻視。「星あかり」「眉かくしの霊」「春昼」などに見られる。

李賀  逗子の地に静養した際李賀を知り、終生愛読。李賀に「春昼」という詩がある。

泉鏡花作品年表 ( workhist.html )
〔改行〕1906年 明治39年 〔改行〕海異記 月夜遊女 式部小路 無憂樹 お弁当三人前 春昼 春昼後刻 愛火

[検索専用データファイル]
・「幻想小説論序説 あるいは泉鏡花の世界」 川村二郎 「群像」 昭和45年10月 (「春昼」文献)

・「母の<付帳> 『春昼』『春昼後刻』に見る不可解なメッセージ○△□を読む」 塩崎文雄 「日本文学」 平成1年12月

『鏡花全集』(岩波書店) ( zensyu.html )
巻十 無憂樹 お弁当三人前 春昼 春昼後刻 婦系図前篇 婦系図後篇

・[月報10] 「春昼」・「春昼後刻」について=島田謹二 恩人田岡嶺雲=西田勝 鏡花小説校異考(十)婦系図=村松定孝 〔同時代の批評・紹介〕泉鏡花・小杉天外・柳浪・『秘妾伝』・鏡花の袖屏風=芝峯


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