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【ぱられる☆あくあZone:大道寺悦子・第0話☆自己紹介】

私、塩見中1−5、大道寺悦子
誕生日10月28日
星座さそり座
血液型A型
優ちゃんに恋してま〜す。

【第0話☆自己紹介 −おわり−】

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【ぱられる☆あくあZone:大道寺悦子・第1話☆林間学校1】

「優ちゃん、私、あなたのことが好き」
光さす窓辺で私は椅子に座って空を眺めている。
ガラスに人影がうつる。
あ、姉だ。姉がこっちに来る。
「どうしたの?しけた顔して」
「はは〜ん、恋でしょ」
「・・・」
「いいものあげる。ちょっと待ってて」
走っていく姉、私はまた空を眺める。
空の雲は白くてふわふわ。
ふぅふぅ、
カタ、机に紙箱が・・・
「伝説の秘薬LOVE POTION」
「成功を祈っているわね」
さっさと出ていく姉、
また、姉は怪しいものを・・・ないよりはましか。
箱の中身はスプレー2本、説明書。
AOK LOVE POTIONをお買いあげありがとうございます。
まずAスプレーとBスプレーの番号が同じか確認ください。
それから、Aスプレーをあなたにスプレーし
Bスプレーを好きな人にスプレーしてください。
これで約50年間効果があります。
Bスプレーの取り扱いには十分注意を払ってください。
人以外にはたぶん効きません。
なお、この商品はPL法対象外です。
ふふふ、やはり怪しいけど・・・
とりあえずAスプレーを
Bは、明日からの林間学校に持って行こ。

真夜中、冷蔵庫だけが明るい。野菜室のキャベツが笑う。
私は冷たい水をコップに注ぎ部屋に戻る。
窓辺、水はほんとに冷たくて頭までつんとする。
机の上、日記のページがひらひらの風に揺れる。
夜の風は涼しくて星もうれしそう。
明日はきっと天気良さそうね。おやすみ、優ちゃん。

いい天気、外の緑は美しく、葉っぱが薫っている。
でもバスは・・・たいへん
優ちゃん、大丈夫?
ふう、無事キャンプ場に到着。
バスを降りる。ここの空気は冷たく感じる。
「大道寺さん、大丈夫?」
「あ゛あ゛バスは嫌い!」
「その辺で休んでて、何とかなるから」
「ありが・・」
なんか、バス酔いのおかげで休ませてもらちゃったみたいね。
ほかの班、見に行けちゃう・・・優ちゃんの間違い?
水道の所、ヒロシくんと優ちゃん
何、話してるの?
タカちゃんが来た、グッタイミング!
こっちに来る。その木の後ろに・・・
優ちゃんがカレーみてる。今なら動かないよね?
スプレーを・・・
ああ、タカちゃん、じゃま。
いま、シュー
ああ、まだバス酔いが残ってる?
優ちゃん、じゃなくてカレーにかかってしまったみたい。
どうしよう!!!カレー食べたみんなに効果があったら・・・
・・・大丈夫。え、どうして?
大きい音が木の陰から見えるものといっしょに・・・
鍋が!ひっくりかえちゃった。カレーの!
優ちゃん、ドジな所、私、好き!
いまさっきの言葉、優ちゃん?そんなことない?
疑問符が心を満たす。
もう、私の班に戻らなくちゃ。
班に戻るとスパイスの香り
「うぁ、全部できてる」
「カレーどう?」
「カレー」
「それって、そのまま・・・」
いまさっきのことがいっぱいでよくわからない。
スパイスの香りがカレーだと私に教えてくれるだけ。
日の暮れた山の空気が頭を冷やしてくれる。
それがしあわせでした。

夜、テントの中で
「説明書、説明書・・・電話番号、あった!」
携帯で、○×○・・・
「はい、AOKお客様相談センターです」
「AOK LOVE POTION・・・」
「その商品は発売中止になりました」
「え、効果の消す方法を」
「効果は50時間ぐらいで消えます」
「50年・・・」
「間違いです」
ああ、よかった。いい夢見なくちゃ。

その夜、私のテントはハエがとまって水玉になっていたらしい。

【第1話☆林間学校1 −おわり−】

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【ぱられる☆あくあZone:大道寺悦子・第2話☆林間学校2】

「わたし、優ちゃんのこと好き」あ、言っちゃった。
「私も大道寺さんのこと好き」
「え、本当?」
「うん」
わたしの好きとちがう?でも、いいの。
「はぁ〜、あれ」
え、ゆめ。みんな起きてもういない。
テントの外はとっても明るい。
「大道寺さん、朝、大変」
「テントにハエ、いっぱいでみんな、ハエ退治したんだから」
「あんなに騒いだのに眠ってるなんて」
「ふ〜ん、全然、わからなかった。」
う、これはもしかしてスプレーのせい。
カレーをハエが・・・虫除けスプレーしていて良かった。
でも、念のため、虫除けもっとかけておかないと・・・
リボン、なんでそんな古いこと思いつくのか?
ハエ星人とか
になってしまう。気をつけないと!
「あ、ハエ」
「え、早く退治して・・・」
「大道寺さん、虫、苦手なの」
「うん」
あ、何とかごまかせた。ハエ、全滅してたらいいけど
やはり早くここ離れないと

二日目は登山。
「ねぇ〜大道寺さ〜ん、登るのはやい〜」
「ボール、顔でうけてたのに、こんな時ははやいんだから」
「え、なんか言った、はやく」
本当はちゃんときこえてるゾ。私は地獄耳なんだから・・・
でも、それは妙に納得してしまう。
ここに来るまでまだ転んでいないのが不思議!
ふぅ〜
さわやか木々の緑はこころをゆっくりさせるけど
今は急がなくちゃ。

山頂・・・
高いところから見る鳥瞰図は視線を空へと運ぶ。
「大道寺さんが速いからみんな脚、死んでるよ〜」
「ふわ、雲、白い」
「雲でなく、脚」
「あしが白い?」
「・・・」
ごめんね、みんな急がせて。

夜。
薪はかわいた音をたてて燃える。
むかしむかしの人は炎に祈る。あ、穂の尾だったのかな。
私は数分の間、祈祷師の気分になってました。
キャンプファイヤー続いてフォークダンス。
実はその間、優ちゃんをみつめていたので
ほかのことは思考にあがりませんでした。
私には優ちゃんのいるところに少女漫画の1ページがみえたようでした。
フォークダンスが終わって、その後
急ぎすぎた登山のおかげで私の記憶はなくなってしまいました。

最終日の朝。
さわやかな空気とまぶしい光線
真っ白な何も書いていないページに新しい文字を記すような朝でした。
「大道寺さん、肩にハエとまってるよ」
もしかしてスプレーの効果・・・
「え、なんとかして〜」
「うそ、うそ、ハエとまってない」
「あ、やったなぁ〜」
当分、この劇は上演され続けるのでした。

【第2話☆林間学校2 −おわり−】

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