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【ぱられる☆あくあZone:国領 滉・第0話☆自己紹介】

オレの名前は国領 滉(こくりょう あきら)。12歳。
塩見中の1−5に在籍中や。
一応、学校じゃ硬派で通しとるんよ。
体動かすのは大好きやけど、現在クラブには、入っとらん。
11月1日生れ。B型。
生れ育ったんは大阪や。
オレは、小6の初めに親の転勤で、東京へ引っ越して来たんやけど、
転校そうそう、クラスの高幡多可子ちゅう女に、めーいっぱい関西弁をバカにされたん。
けんかんなって、一応和解したんやけど、それ以来、タカ子はどこか苦手や。
中学に進級して、6年の時と同じクラスなのは、
男では、ハカセこと長沼、ハシモこと橋本、女では河合、飛田、仙川、そして、高幡や。

ほんまは、まだ数名おるけど、そいつらは、そのうち自分でここに書き込んでくれるやろ。(笑)

【第0話☆自己紹介 −おわり−】

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【ぱられる☆あくあZone:国領 滉・第1話☆林間学校1】

中学の最初の夏。林間学校があったんや。
林間学校は、キャンプや。
当日は、ええ天気。
もう、心ウキウキと行きたいとこやが、そうはいかん。
なんと、キャンプ場までは、バス旅行や。
オレ、バスは苦手や。
これ、めっちゃ辛いんや。

担任の井川の横で、袋を握りつつ、外の風にあたる。情けな、・・最悪や。
オレが小3の時、おかんに買うてもろた大事な通天閣巾着。
その中には、酔い止めの薬が入っちょる。
多めに飲んどるが、あんまりきかん。
後ろの方は、カラオケでもりあがってる。ええな。元気なやつらは。
河合の番。ハカセがマイクを渡した時、冷やかしの声が上がった。
「いよ 長沼くんと河合さん!」
「デュエットしろよー」
「あついねー 同じ班なんてー」
二人は幼なじみや。
小学校の頃は、同じクラス委員をやったりして、その頃から、からかわれていた。
まあ、オレも、からかった内の一人やけどね。
「べ・・・っ、べつになりたくてなったんじゃないもん!」
「くじ引きだもん!」
河合がわめく。
「縁があるってかー!?」
冷やかしは止まらん。
しかし中学になっても、みな進歩あらへんな。
冷やかしなんぞ、卒業せなあかん。
まあ、気分最悪やから、静かにしてほしいんが本音やけど。
よう見てみい。
もう死んでる奴が1人。
真っ青なのがあと数人。
あーあ・・・真っ最中の奴もおる・・・
あ、しもた。見ちゃったよ・・う。あかん。
すっげー気分悪うなってきた。
「だいじょうぶか?国領」
井川!いらんお節介や!ほっといてんか!あほ・・・
ああ・・あかん、もう・・あかん・・・。堪忍な・・・おかん。
せっかくの朝飯・・あれ?・・なんやったっけ・・・あ、考えちゃあかん・・・


やっとキャンプ場に到着。
すぐに晩飯の準備や。
しんどい。
めっちゃブルーやけど、気持ちわるうなんてゆーとれん。
オレは、関東者のせわなんぞ、なりとうない。
こんなオレやが、出来る限り自分のことは、自分でやるっちゅうボリシーがあるんや。
小学六年の家庭科の調理自習で人まかせにしとったら、納豆持ってきたアホがおったねん。
思い出しただけで、気分はもうバス旅行や。
その時得た知恵なんや。関東者にまかせちゃあかんって。

飯合のご飯をといで、火の用意をはじめていると、タカ子がやってきた。
「ねえ?国領。優ちゃん見なかった?」
「そーやな、たしかハカセといっしょに、水道の方に向かったよーな・・・」
「長沼くんと?・・ふーん。ありがと。まったく優ちゃんたら・・・」
「どないした?」
「え?・・・・・んー・・・・あ、そういえば、国領ったら、関西人のくせにバスだめなんだ。」
「なんやねん、それ、バスと関西人はなんも関係あらへんで」
「だって、ほら、関西人ってなんだかタフな感じするじゃん。」
はっきりゆーてオレは背が低い。
小学校のころは、ハカセのほうが小さかったのに、今はオレのほうが小さい。
当然、タカ子のほうが背たかい。
「なんや、タカ子。喧嘩売っとんのか?」
「きみきみ、小学校のころから進歩ないね。このくらいのことで、目くじらたてて。
 関西人なんだから、もっとギャグのセンスみがかなきゃだめじゃん」
「おまえに言われとうないわ!!」
「あはは、じゃあね。サンキュー」
なんでギャグせなあかんのや。
あれのドコがギャグやねん。
だいたいオレは、おまえの相方じゃあらへんで!!
くっそー。やっぱ、あいつは苦手や。

飯合でメシを炊き、鍋でカレーを作る。
ハカセの班が騒がしい。どこかのアホがカレーをこぼしたらしい。
タカ子がなんや騒いどるから、またあやつがらみじゃなかろーか?
へっへっへ。自業自得や。
違う班でよかったで。ほんま。

「おまえらの班で、カレーあまったらくれよなー」
ハカセがやってきて言った。
しっかし、タカ子の後始末をよーやるな。
いくら河合の親友やってゆーても、あいつを甘やかしちゃあかんて。
でも、オレらの班は、夏休みの宿題で手を打つ。
ハカセは、頭えーからな。うちらラッキーや。まあ、妥当な取り引きやな。
ハカセは、他の班にも頼みにいった。
しかし、ハカセは、女受けがえーやっちゃな。
正直ゆうて、うらやましいわ。オレも、あないなふうに女の子と話せたら、ええんやけどなあ。
あいつ、メガネやめてからちーっと性格かわったんちゃうやろか?
そういや、河合も変わったん。小学校の頃は、もっとハキハキしとったんに、
このごろなんや女々しい感じがするで。
と、思った時に、仙川がいつものようにけたたましくやってきた。
こいつの辞書には、「静か」って文字は絶対無いと思うで。
「ねーねねね!知ってる、知ってるゥ?優ちゃん。カレーの鍋、ひっくり返しちゃったんだよぉー」
河合・・・ドジさは、変わらんみたいやな。
ハカセ・・・なんや、河合の後始末やったか。なんか納得。
しかし、なんかよーけ腹が立つ。なんでや?

班は男女混合やけど、寝る時は別々。当たり前や。
男は男どうし、班をまとめて、テントで寝る。
オレらのテントはハカセの班と一緒や。
夜。ハシモが突然提案をした。
「諸君。オレはこれから女子のところに遊びに行こうと思うが、一緒にいかんか?
 長沼。お前たしかトランプ持ってきてたよな」
「ああ、あるよ」
ハカセが答えた。
「フフフ・・林間学校の醍醐味は、先公に見つからないように、女子のところへ遊びに行くところにあるのだ」
ハシモのメガメが光る。
こいつのよーわからん演説には、なんや妙な説得力がある。
「アホらし。オレはいかんよ」
オレは答えた。
「あきら、おまえ男のロマンがわからんのか?これだから一匹狼の硬派はこまる。」
「ハシモ!よけいなお世話じゃ。みんな連れてはよいけ!」
オレはみんなを追い立てて、テントの中で一人になる。
実際。バスのせいで気持ち悪うのに、無理して食うたカレーのせいでよけい気分が悪かったんが一つ。
オレもほんまは行きたかったんやけど、「女には興味あらへん」みたいでカッコええやん。っていうのが一つ。
はっきりいって見栄やな。
本当は女の子と仲ようしたいけど、恥ずかしいんや。
だいたい、明日の夜のフォークダンス。どないしてフケよか考えてる人間に行けるわけあらへん。

ちょっとして、井川が見回りに来た。
「おーい。灯かりを消せ・・・・?なんだ、えらく静かだと思ったら、他の連中はどうした」
まっずー!!灯かり付けっぱなしや。めっちゃやばいで〜!!。
「あ、あの・・・ト、トイレや。連れションや」
「はやく寝ろよ」というのと同時にきゃーきゃーという黄色い声が聞こえてきた。
井川は、テントから外に出て、大声で叫んだ「こらーっ!どのこテントだ。さわいどるのはーっ!!」

連中が帰ってきたのは、だいぶ時間が経ったあとやった。
どうやら無事やったらしい。
ハカセ、なんやニヤケとる。機嫌がえーな。女子のとこで、なんやえーことあったんかいな?
「なんかえーことあったん」なんてもの欲しそうで聞けんし・・・
無理してでも、行けばよかったんかな?
なんや、思考・・矛盾しとる気ーするねん。あかんな。

ああ、なんやいろいろあって疲れたな。
こないことゆーとるから、タカ子に突っ込まれるんやろか。
まあ、えーわ。とにかく寝なあかんな。
明日は、たしか山頂まで登山や。
さあ、はよ寝よ寝よ。

【第1話☆林間学校1 −おわり−】

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【ぱられる☆あくあZone:国領 滉・第2話☆林間学校2】

「水色時代1巻 中学校編・第3話☆林間学校」より

林間学校二日目。
今日もえー天気や。
昨日の体調の悪さが嘘のよう。気分がええ。
しかし、朝日の心地よさが突然、仙川によって消し飛んだ。
「ねーねねね!大事件!大事件!」
こいつのテンション・・誰かどないかしてくれや。
せっかくの気持ちのええ朝がだいなしや。
なんでも、女子のテントの一部でハエが大量発生したらしい。
ハシモ達は野次馬に出かけた。
オレも見てみたいけど、ここは、ぐっとガマンや。
へへへ。オレってクールやん。

今日は登山や。
「かったりー」なんてゆーてる奴もおるが、そりゃあかん。
体は、動かしてナンボや。

みんなのテンポバラバラや。
しかし、それでええやん。
山道はのんびり自分のペースで歩くのが気持ちいええんや。
あわてて行くのはヤボやね。
こない気持ちええと鼻歌がでる。
「あるーひ。もりのーなか。くまさーんに・・・」
はっ、河合や。
なぜこんな所で座っているん?
ちょっとはなれた所にタカ子が腕組んでこっちを見ちょる。
そうか、疲れて休憩やな。
も、もしかして・・・聞かれたん?
ちょっと驚いた顔をしてから、にっこり笑っちょる。
あかんな。
こりゃ聞かれた感じがビンビンや。
「や、やあ、河合・・・今の・・・聞こえたん?・・」
「え?森のクマさんなんか聞いてないよ。・・・あっいや、あの、その、いい天気だよね。国領くん」
《ちゅどどどどぉぉぉーん》
「・・・ははは・・・ええ天気やな・・・」
まあ、ええ。
硬派が「森のクマさん」歌うたら、あかんちゅう法律はあらへん。
事故や。
犬に噛まれたと思えばええ。
それに、河合なら大丈夫や、こいつは、タカ子みたいに人を小ばかにせんし、
仙川のように、あちこちで騒がんはずや。
一応釘さしとこか。
「河合・・今・・聞いたこと、忘れてんか。ええな。」
関東に来て覚えた技や、「ええな」の所を強う言うと、なぜか関東者は、ビビる。
大阪やったら、こんなことで、ビビる奴はおらん。
河合、目まーるくして首をコクコクしちょる。
これで安心や。
あ、河合がタカ子の所へ行った。
なんや話ちょる。
河合がにっこり笑ろーてる。
「国領くーん。今のギャグすごーくおもしろかったよー」
タカ子が笑いながらこっちに向かってVサインをだしてるー。!!
《ぐわわぁぁぁーん》
河合・・・しもた!こいつ天然やった。今のはギャグちゃうねん。あかん。もう知らんぷりしとこ・・・
ハカセ・・お前苦労してへんか?あやつ以外と性悪や。

頂上につく。
気持ちがええ。
ほんまええ天気なんやから、都合の悪いことは、忘れよう。

しかし、問題は夜や。
キャンプファイヤーはええよ。問題は、その後のフォークダンス。
硬派を気取るオレとしては、どないするかや。
どないしてフケようかな?

なんとなく、みんなにコナかけてみっか。
「あー。しかし、夜はフォークダンスか。・・・あんな女やガキのやるもん、やりとおないなぁ」
どうや?
だれか反応するやろか?
ちーとわざとらしかったやろか?
「お、さすが国領。やっぱそう思う?」
「そうだよな。フォークダンス、ださいよな」
「俺もそー思うぜ」
おやおや。
以外と同志がおるやん。
しっかし、昨日ハシモやハカセと一緒に女子のところに遊びにいった奴もおる。
お前、ポリシーないとちゃうか?
まあええ。
「オレ、たりーからヌケようと思ってるんやけど・・・」
「お、いいねぇ」
「そうこなくっちゃ」
うんうん。おまえら、ええやっちゃ。やっぱり持つべきもんは友達やね。
「おい!あきら!本気か?」
ハカセや。
「なんや、ちくる気か?」
「いや、そんなことはしないけど・・・」
「ほっとけよ長沼!」
「ハシモ・・」
ハシモだ。
こいつとも、小学校からの付き合いだが、こいつはわけのわからん価値観をもっちょるやつだから行動が読めん。
「おう。あきら。オレはチクったりしないから、ぬけてかまわんぞ。どんどんぬけろ。」
「おい!ハシモ、おまえなに言ってんだよ」
「ばか、よく考えろ長沼。
 うちの学校は男子の方が多いんだぞ!。
 あまった男子は女子の輪に入るんだぞ!
 そんな理不尽が通っていいのか?
 オレは、オレは・・・オレは男となんか踊りたくない。!!」
みんな凍り付く。
ハシモ・・お前のその正直なワガママさ、なんやうらやましいやん。

【第2話☆林間学校2 −おわり−】

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【ぱられる☆あくあZone:国領 滉・第3話☆林間学校3】

「水色時代1巻 中学校編・第3話☆林間学校」より

林間学校二日目の夜。

キャンプファイヤーも終盤や。
オレはみんなに目で合図をする。
そーっと抜け出す。
ばれるとマズイので、トイレの方に向かう。
賛同者は5人、フォークダンス脱走組のできあがりや。
運命共同体やで。
みんな共犯や。
みんなでトイレを通りすぎようとした時、トイレの入り口の方から声がした。
「あれ、国領くんたち、どこ行くの?もうすぐフォークダンスだよ」
河合の声。河合とタカ子だ。
見つかったか。
「うっせえな。フケるんや。なんや文句あるんか。」
「え、で、でも・・・」
タカ子が河合を制してしゃべり出した。
「なにもないよ。かってにフケれば」
「おう。そうさせて、もらうで!」
「タ、タカちゃん。」
「いーじゃん。こんなやつらかってにフケさせれば。
 優ちゃんだって、こんなやつらと踊りたくないでしょ」
「でも、折角はじめての林間学校なのに・・」
「わかった。わかった。
 ・・・国領。一言だけ言っとくよ。」
「なんやお前!、なにもないゆーたやんか」
「硬派だかなんだかしらなけど、男らしくないよ。それって、逃げじゃん。」
《むっかー》
「なんやて、お前に説教されるいわれはあらへんで!。しばいたろか!」
「行こ。優ちゃん」
「ざけんじゃねえぞ、このアマ!」
「タ、タカちゃん」
「無視、無視」
タカ子は河合の手を引き、走って戻っていく。

オレらはキャンプ場の端まで移動。
「あいつらチクったりしないかな?」
「高幡ってキツイからな」
みな動揺しとる。
オレはタカ子の「逃げじゃん。」の言葉が引っかかる。

「逃げじゃん・・・」
なんとなく声に出す。
「え?なに?国領」
「い、いや、なんでもあらへん」
なぜ、フォークダンスをフケるのか・・・
硬派にゃ似合わんから・・
ほんまか?
フォークダンスを女の子とするのがハズカシイからや。
自分でも、十分わかっとたハズや。
硬派きどってハズカシイから逃げとったんや。
たしかに、男らしゅうない。
タカ子のゆーとーりや。
くそ。
図星つかれて、タカ子に悪態ついてもうた。
このままじゃ、オレの完敗や。
・・・タカ子に負ける。
オレがあのタカ子に負ける・・・・

「あー!!やめや、やめ。オレ、フォークダンス踊ってくる」
「え?国領?おまえなに言ってんだよ」
「そうだよ。いいだしっぺだろ」
「うっせいな。オレは自分の間違いに気が付いたんや」
「あ、高幡のせいか?」
「なんと思うてもかまわんよ。オレはオレの信じた道をいくんや。」
そう。それこそ男や。
オレってカッコええやん。
「でもなー。いまさら・・・」
「だいたい考えてみい、出席とられたらカンペキアウトやで」
「そ、そうだな。まずいよな」
あっという間に、脱走計画崩壊や。
「男女分かれてわになってくださーい」
マイクの声が遠くから聞こえてきた。
オレらは全員走りだした。

《どきどきどきどき》
フォークダンスを踊る。
《どきどきどきどき》
女の子の手。つめたくて柔らかい。
《どきどきどきどき》
ちょっと顔が熱うなってきた。
《どきどきどきどき》
「へへへ」なんとなく笑いがでる。
ま、ええか。

少し余裕が出てきたんで、周りをみてみる。

加藤真理と和港由海が踊っている。
加藤は1年の女子の中で1,2を争う長身や、逆にユカイは一番小こいやっちゃ。
この二人のダンス。なんやおもろい。
身長の差は20cm以上あるんやないか。
ユカイのやつ、加藤に振り回されてる。
しかし、不思議なもんやな。
ユカイの奴は女の子に人気がある。
よく、女の子に「かわいー」とかいわれてもみくしゃにされとる。
男どうしでは、だれも話題にしたりせんが、たしかにこいつ、すっげーかわいい。
なんで、ユカイのやつ、女に生まれんかったんやろ。
もしかして、そんなこと思うのオレだけやろか?
なんにしても、オレやったらたまらんな。

パートナーチェンジ。オレの今度のパートナーは大道寺悦子や。
お前もバスで前に座っちょたな。お仲間や・・・っておい、おまえどこ見とん?
こいつ、オレのこと眼中にないようやな。
だれかわからんが、前の方じーっと見とる。
だれや?・・・ハカセ?ハカセか?
今・・・河合と踊っとる。
あれ?ハカセ、なんで手とらんのやろ?
頭のイイ奴のやることはよーわからん。
うーん。しかしまさか、大道寺がハカセをじーっと見てるとはな。
河合がおるんに無駄なことを。・・・いや、それが青春ってやつなんか?。
ま、お前とは、戦友(ゲロ仲間)やから遠くから応援しちゃるで。

は、殺気を感じる。だれや?
ハシモや。
ハシモがオレを睨んどる。
ハシモのパートナー・・・男や。
うははは。あ、笑ってもうた。スマンなハシモ。

そうこうしとるうちに問題があることに気が付いた。
問題はもうすぐまわってくるパートナーや。
そう、タカ子や。
どないゆーてあやまろか・・・


パートナーチェンジ。とうとうタカ子だ。
《どき・どき》
タカ子の手を取る。
《どき・どき》
「あれ、国領?_帰ってきたんだ。」
タカ子の目は皮肉たっぷりや。
「なんや、文句あるんか?」
「いえいえ、文句なんかないですわ。感心、感心。」
《ムカムカムカ》
「ち!」
オレ素直じゃないやん。
あかんな。ちゃんとあやまろうと思うてんのに・・・
あ、なんかしゃべらな・・・もうすぐパートナーチェンジ・・・
・・・・・
あかん。話せなかった。

あー!!どないしょ!。

【第3話☆林間学校3 −おわり−】

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【ぱられる☆あくあZone:国領 滉・第4話☆林間学校4】

「水色時代1巻 中学校編・第3話☆林間学校」より

フォークダンスが終わり、テントにもどる。
みんな荷物の整理をはじめた。
ハカセは顔を洗った時、
コンタクトを水道のところで落したといって騒いでいる。
「オレ、コンタクトもう一度捜してくる」
「オレも、ちょっと・・・」
ハカセとオレ。テントの外に出る。
「そーいやハカセのメガネ姿、ひさしぶりやね。」
「そうか?」
「ところで、おまえんとこの河合、以外と嫌なやっちゃな。」
「えー?優子となにかあったのか?」
「昼間のこと・・聞いとらんのか?」
「?なに?」
「・・・しもた、また、自爆や」
「あきら、おまえってすぐ先走りするもんな。なにしたんだよ。」
「ナ・イ・ショや。あとで、かみさんにでも聞け」
「おいおい、お前もかよ。オレと優子は付き合ってなんかいないよ。」
「えー?」
「ほんと、ほんと・・・」
「信じられへんなぁ。どー見ても似合いやで」
「ははは・・・・」
大道寺、よかったな。
なんとハカセはフリーらしいで。
ま、だからとゆーて知らせたりとか全然する気あらへんがな。

星が綺麗や。
姑息な自分が恥ずかしいやんか。
しっかりせなあかんな・・
ハカセがおもむろに話しだした。
「そういえば、あきら。・・なんで、フォークダンスもどってきたの?」
「へへ・・・・・・逃げるのを止めただけや」
「?なんだー?・・なんかかっこいいじゃん」
「いや、人に教わったんやけどな」
「ふーん」
「やっぱ、礼ゆーたほうがええよな」
「?よくわかんないけど・・・あきらがそう思うんならそのほうがいいんじゃないかな」
「わりい。気ーせんといて。オレちょっといくわ」
「・・・?」
とりあえず今回は負けや。
くやしいがタカ子にきちんとあやまるとしよ。
このまま、うやむやにすると、一生負けの感じがする。そんなの勘弁やからな。
オレはタカ子のテントに向かった。
タカ子が外におる。
「おー?ぃ・・・」
もう一人いる。
河合だ。
なにかしゃべっているが、聞こえん。
「ごめんね、タカちゃん!」
おもむろに、河合が走り出した。
タカ子は一人星空を眺めている。
うわー??なんや??この罪悪感?
突然なんとも、いえん感覚がオレをつつんだ。
なんや、見ちゃいかんもんを見た気がする。
あかん。
もどろう。

ハカセはだいぶ時間が経ってから帰ってきた。
なんやめっちゃうれしそう。
「どないや、コンタクトあったんか?」
「え・・・いや・・・なかったけど・・」
そういって、ハカセは、オレの手を握り、ぐっと力をいれた。
イテテ・・
な・なんや???
こいつ目がランランと輝いとる??
コ・コワイ・・・
ハカセは、オレの背中をポンとたたいたあとそのままフトンに入った。
コンタクトなくしたんがよっぽどショックで壊れたんやろか。
XXと天才は紙一重ってゆーし・・・。
そっとしといたろ。

しかし、どないしてタカ子にあやまろうかいな。
2度も失敗すると、決心がにぶる。
あかんなぁ、弱気や。

【第4話☆林間学校4 −おわり−】

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【ぱられる☆あくあZone:国領 滉・第5話☆林間学校5】

「水色時代1巻 中学校編・第3話☆林間学校」より

林間学校最終日。
今日もええ天気や。
しっかし、オレは、またまためっちゃブルーや。
なぜって、今日は帰る日。また長時間のバスや。
だいたいタカ子には、まだ、謝れておらんし、・・・すっきりせん。
でも、2度も謝りそこねると、なかなかなんよ。
オレ、意外と気ー弱いやん。なさけな。

そんな時に限って帰る直前に大事件発生や。
ない、ない、ないんや。いくら探しても見つからん。
オレが小3の時、おかんに買うてもろた大事な通天閣巾着がない。
あの中には、大事な酔い止めの薬が入っとるに、ない。

実際飲んでもあかんのに、なかったら最悪や。
どこでなくしたんやろ。
ズボンのベルトのとこに付けてあったんに、ヒモが切れとん。
いつからないんやろ。
昨日のフォークダンスの時までははあったんは、覚えとるが、後の記憶があらへん。

「国領!これ!」
タカ子の声や。
振り向くと、タカ子と河合がおる。
そしてタカ子の手にはオレの大事な通天閣巾着がにぎられとる。
「あ、それ、オレの大事な巾着。どこにあったん?」
「あたしらのテントの裏にね」
ああ、よぁった。そうか、そんなら、昨日の夜の時、落したんやな・・・
「あ、ありがと」
「ひろったのは、優ちゃんよ。お礼は優ちゃんに言って!」
なんや?、えろー怒ってる??
「ね?優ちゃん。やっぱり国領でしょ。あの悪趣味なデザインは絶対国領だと思ったんだ」
「だめだよぉ、タカちゃん。聞こえるよ。」
「聞こえるようにいってるの」
む!なんやこいつら・・。喧嘩売っとんか?
とりあえず、かえしてもらな・・
「あ、河合。ありがとな・・・」
「ところで、国領!あんた昨夜あたしらのテントの近くでなにしてたの!」
なんや、こいつら?
なにゆーとんねん。
「昨日、フォークダンスが終わった後、テントの周り掃除した時には、なんにもなかったのよ」
「ねぇ、タカちゃん。国領くんはノゾキなんかしないよぉ」
げー!!なんか勘違いしとんちゃうか???
「わかんないよ、優ちゃん。こういう硬派気取ってる奴は、むっつりスケベが多いんだから」
「な・・・なんやて??ノゾキぃ?アホー!オレがそないなことするか!!」
「あら、じゃあなんでテントの裏にいたのよ」
「うっ・・・」
「優ちゃん。言った通りでしょ。言葉がつまった。
 だいたい森のクマさん歌う硬派なんていると思う?」
「たしかに・・でも・・国領くんって関西人だからギャグだと思ったんだ・け・ど・・・もしかして、変態さん???」
《ぐわぁわわわぁぁーん》
なんやおまえら。
オレのことそないふうに見とんのか?
「なにか弁明ある?」
「いや、あの・・」
「ほーら答えられない。このスケベ」
「ちゃ・・ちゃうで、誤解や、昨日の夜は、・・・」
「昨日の夜はなに?」
「き・・昨日のフォークダンスの件悪かったなーって思うて、・・おまえの所に、・・誤りにいったんや」
「う、うそ!!昨日きてないじゃん」
「テントの前までいったら、お前ら二人が話しをしていて・・・」
「昨日の・・・?・・話!!聞いてたの?」
「あほ、立ち聞きなんぞ、せんわい。でも、なんか話しかけにくくて、そのまま帰ったんや。」
「・・・・・・」
「あんなぁ、タカ子。昨日はオレが悪かったん。あやまるで。ほんま。ごめん。
 それに・・・ノゾキはやっとらんぞ!ほんまや!」
「タ・・タカちゃん」
「わかってるよ。優ちゃん。
 ごめん国領。あたしの勘違いだよ。
 しかし、自分が悪いって認めて女の子にあやまるなんて・・
 ・・・うん。男らしいじゃん。見直したよ。」
タカ子は、にが笑いしながらそういっゆーた。
オレは言葉をうしない、しばし沈黙してしまった。
それに気付いたタカ子がゆーた。
「本当にごめんね。ノゾキだなんて。ほら、優ちゃんもあやまって!」
「え?あたし最初からそんなこといってないよー」
「い、いや、ノゾキの件はもうええって。わかってくれれば・・」
「じゃのーて、タカ子がそないふうに、素直にオレんこと誉めたりあやまるのはじめてやな・・ってちょっと驚いたん」
オレは正直に感想をゆーた。
「ば、ばっかじゃないの!あたしはいつだってこうなの!」
「ほめたことないのは、あんだがいつも、バカやってるからよ。ねぇ優ちゃん」
「だからタカちゃん。あたしにふらないでよー」
こいつら、以外といい奴かもしれんな。
タカ子も中学になって成長したんやな。
「うたぐってごめんね。はいこれ」
タカ子は少し赤こうなってオレの巾着を返してくれた。
ほー、以外とかわいいやん。
いつも、こないならええんやけどな。
ああ、そうやそんな暇はあらへん。慌てて薬のまなあかん。
「ひろーてくれてサンキューな」
オレはそうゆーてから、薬の入った巾着を握り締めて水の飲み場へ向かった。


バスは一路、塩見中に向かって走る。
オレは、あいかわらず、井川のとなりや。
後ろは行きと同じカラオケ大会。アイツらは進歩がない。
帰りは寝るもんや。頼むから静かにしてくれ。

タカ子がマイクを持った。
「国領。いっしょに騒いだら元気になるんじゃないの?」
うわーよけいなお世話や。
「そうだ、そうだ。」
「あきら!歌えよ」
「国領」「国領」「国領」
みんな調子にのって、国領コールがはじまった。
オレは大人や、クールなんや。こない挑発に乗ってたまるか。
「国領」「国領」「国領」
いくら言ってもむだやで。
「国領」「国領」「国領」
・・・・・・・
「国領」「国領」「国領」
《プッちん》
「あほんだら!ええかげんにせえよ!!なんでオレ様が、先公の横で静かにしとると思うとるんや!」
オレは立ち上がり後ろを向いてドスを聞かせてさけんだ。
バスの中がシーンとした。
井川がこっちの方をジロリと見て一言「先公?」
そのとたん大爆笑。
「あははは、国領。それそれ、最高!さすが関西人」タカ子だ。
「あきら〜!!おまえ、おいしすぎるぞー」ハシモだ。
「すごい、国領くん。先生と息ぴったり」河合だ。
なんや?なんでこないなことになったんや?
もとは、・・・タカ子・・・おまえや。
あ、気分悪うなってきた。
うえー。
タカ子、おまえ笑い過ぎや。
涙なんか流すんじゃねえ!。
やっぱりオレ・・・タカ子苦手や・・・
井川はブスっとして睨んどるし。・・・
「なんやおまえら。おまえらに、このオレの辛さがわかるんかい!うっぷ」
「だはははは〜」
「いいぞー!国領」
全然笑いが収まる気配があらへん。
そーか、そならオレにも考えがあるで。
きさまら、笑え。もっと笑うがええよ。
オレは、今。この笑いの渦を一瞬で阿鼻叫喚の世界へぶっ飛ばす凶器を持ってるんやで!
ええ具合に風は窓からバスの中へと流れとる。
ここで、もし、オレが・・・・
・・あ、あかん。本当に気分悪う・・・、
・・あ、洒落にならん・・
袋どこや?
立ち上がった時、落し・・う、すっぱいもんが、うあ、うあああ、うあああぁぁぁぁ・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・

PS.井川センセ・・・・ほんまスンマセン。オレの内申・・・どないなるんやろ

【第5話☆林間学校5 −おわり−】

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