ただ単に日本酒を飲むと言っても、その飲み方にも
            TPOがあると思います。


勿論、人には好みと言うものがありますので、ここで紹介している
お酒の飲み方をしなければならないと言うわけではありません。

宜しかったら参考にまでご覧下さい。


◆温度◆

日本酒は温度を上げていくと、一般にざらざらした舌触りがなめらかになり
甘み、酸味、苦みのバランスがよくなって、旨みを出します。

しかし、しっかりとした乳酸やボディ−がないのに温度を上げると
アルコ−ルが舌を刺し、味が薄くなってしまいます。
つまり、味の要素が少ないものを燗酒にしてしまうと、水っぽくなってしまいます。

しかし、あくまでもバランスの問題なので、燗に向かない酒は良くないお酒と言う
事では、決してありません。
冷やで美味しい酒 フル−ツ系のフレッシュな香りのするシャ−プなタイプ 5〜10度
常温で 〃 フル−ティ−な香りがあり、とろっとしたオイリ−な舌触りのもの 15度前後
燗 で〃 相対的に乳酸や旨みがしっかりとあり、味がこってりとした酒質のもの 30〜60度

◆食前.食中.食後酒◆

      
食べ合わせを選ぶワインやどちらかと言うと料理との相性が
難しいスコッチなどと違い 日本酒はどんな料理にでも
難なく合ってしまいます。

しかし、何にも合うからといって、いつでもいつも同じ
お酒ばかりでは面白みに欠けます。

時々、シチュエ−ションにより合うもの、様々な料理に合うものを
選ぶのも日本酒の一歩進んだ楽しみ方でもあると思います。


◎食前酒 重すぎ無く、むしろ軽い資質のタイプ
いきなり重い酒だと次に進めなくなってしまいます。

胃を刺激して食欲が増し、次が飲みたくなってしまうもの。
香りが良いものが適します。
「まずは一盃」 爽快で口の中をさっぱりさせてくれて、香りの立つお酒が適しています。
デ−トや接待
     はじめに
大切な人をもてなす時は癖が無く、香りの立つお酒が適します。

     


◎食中酒   まず料理のボリュ−ムに合わせることが基本です。
料理と日本酒は、同じ香りや味の傾向、同じ資質同士の
組み合わせで合わせてみて下さい。


さっぱりとした料理を食べながら: 薄味の料理なら、品があり旨みのふくよかな
ものが適します。
但しボリュ−ムがあるお酒はやや不向きです。
あてをつまんですいすい飲みたい お酒で甘くなった口に時々好みの酒肴を
いれながら長く飲む時は、飲みあきしない
物や穏やかなものが適します。
天ぷらにはフレッシュなタイプを: 舌に刺激のあるフレッシュな酒でさっぱり
させながら飲むか
天ぷらに負けない太いボディ−の物が
適します。
珍味こそ日本酒の本領発揮: スパイシ−だったり臭いのきつい珍味には
同じように香りなどに特徴のあるお酒
(古酒等)で合わせてみるのも楽しいかも。
飲み食べ疲れた時の箸休めには: 爽やかな酒か低アルコ−ル酒などがお勧め

さっぱりと口の中を洗い流してくれて、
またもう一度お酒が飲みたくなる
お酒が適します。
オ−ルマイティ−には: 様々な料理に合わせて七変化してくれる
お酒は
透明感がある味の要素も多い、しっかり
とした吟醸系がお勧め。

◎食後酒 その気分によって、一番のみ分けたいのが食後酒でしょう。
ちょっとゲ−ムのようなわくわくする酒選びです。

誰でも食事をした後や、接待の最後には、良い酒で締めくくりたいと
お思いでしょう。


一人でいつまでも飲み続けたいときは、
デザ−トのような甘いお酒は勘弁してほしいはずでしょう

逆にナイトキャップで飲むには、ウイスキ−かわりになるような
強い個性のものが欲しくなりやすいでしょう。

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