人工知能
人工知能と意識
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作成日 2002/3/17
人工知能に意識を持たせることは可能だろうか?それは、蝿に「微分方程式を解け。」
といっているようなものだろうか?それについて、私はかなり楽観的である。
自分がぼんやりと気ままに横になっていた時のことを、随意に思いをめぐらせた時の
ことを注意深くふりかえってみよう。例えば、「学生時代、吉川英治をよく読んだ
なあ。」、「吉川英治といえば、『三国志』か『宮本武蔵』だな。」、「宮本武蔵と
闘ったのは佐々木小次郎かあ。」、「佐々木小次郎といえば『つばめ返し』か。」、
「つばめ。」、「スワローズ。」、「ヤクルト。」、「古田の怪我はどうなのかな。」、
こんなところだろう。要するに、同じキーワードでつながっていくのだ。推理、思考、
判断もない一番シンプルな意識の有り方だ。これも人工知能に意識を持たせるための
ヒントになるのではないだろうか。
さらにより高度な意識を持たせるにはどのようなことが考えられるだろう。
それには、人工知能にも自我を持たせることが必要かもしれない。人間は自分にとって
不利になることを考えると、いやな気持になって、不利にならないように色々と思いを
めぐらす。反対に、自分にとって有利になることを考えると、よい気持になって、暫く
その思いに浸る。この、いやな気持にさせる、よい気持にさせるのが自我であろう。
これも人工知能に意識を持たせるためのヒントになると思う。例えば、人工知能にとって
不利になる情報を与えた時に不安定になるように。有利になるそれを与えた時に安定する
ようにしたらどうだろうか。
しかし、仮に人工知能が意識を持ったとしても、それを確認できるのは、その機械自体
しかない訳であるが。とはいえ、「鉄腕アトム」の時代はそう遠くはないかもしれない。
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