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d’Holbach

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作成日 2002/6/1

「d’Holbach, Paul Henri Thiry 1723~89 フランス啓蒙期18世紀の唯物論者、無神論者。ドイツに生まれ、フランスに帰化し貴族になった。ディドロ、エルヴェシュス、ルソー、ダランベールらと交際し、《百科全書》刊行の事業に参加した。当時のフランス唯物論者らの思想を集大成して《自然の体系》を著した(この本はパリ議会の決定で焼かれた)。この著で唯物論的無神論的世界観が体系的にのべられていて、18世紀フランス唯物論を 代表するものである。これによると、物質とその運動の永遠性が主張されたが、運動はたんに位置の移動に帰着され、また偶然性は認識が不十分なことにだけもとめられて、機械的でその立場による決定論的な唯物論になっている。歴史の見解では<意見が世界を支配する>という観念論的見地をとり、教育の万能を信じた。支配形態としては、かれは立憲君主制、特定の場合には開明的な絶対主義を説いた。」

哲学辞典 森 宏一編集 青木書店 より




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