決定論的時間論的宇宙論


哲学詩

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作成日 2009/8/8

決定論的時間論的宇宙論



未来はまだ無く、過去はことごとく消滅する。

存在するのは、ダイナミックに躍動する「現在」のみだ。

「現在」のみ、「現在」しかない、ということは、

世界も宇宙も一通りしかない。

パラレルではない訳だ。

つまり、世界は、宇宙は、無限の未来まで

予め決定している。

世界も宇宙も一通りしかないからだ。

なんということだ。

大宇宙の神の

無限回繰り返される膨張収縮は、

その先の先の先まで

予め決まっているのか。

なんという絶望的な真理だ。

未来は固まっているのか?

しかし、それはナンセンスだ。

未来は、まだ無い。

固まった未来はまだ無いのだ。

予め決まってはいるが、まだ無いのだ。

つまり未来はナンセンスということだ。

失望するのはまだ早い。

人間が未来に命を魂を吹き込むのだ。

決定論的無気力を、失望を、呪縛を、

意欲に、希望に、なにものにもとらわれない自由に、

変えるのだ。

どちらでも世界は、宇宙は、一通りには違いない。

人間が変えるのだ。

生命魂の否定を、

生命魂の肯定に。

決定論の呪縛に生きても、

決定論を百も承知で、

なにものにもとらわれない自由意志に生きても、

いずれにしても予め決まった未来だ。

決まっている、決定しているからこその自由意志なのだ。

なんという天の配剤。

なんという大宇宙の真理。

神の真理よ。




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