98起動時シーケンス
98起動時に出るエラー:その原因など
Fig1.98グラフィック構成図 |
ALU(えーえるゆー) |
演算論理回路のこと。 だいたい、プロセッサ内部にある。 |
CPU(しーぴーゆー) MPU(えむぴーゆー) |
Central Processing Unit Micro Processing Unit の略語。(メーカーによって名称が異なる) 中央処理装置(中央演算処理装置)等と呼ばれる。 ノイマン系アーキテクチャの設計のため、記憶装置を別に用意する必要がある。 また、設計思想によりCISC系プロセッサと、RISC系プロセッサに大別できる。 |
CISC(しすく) |
命令を、プロセッサ内部に格納されたマイクロコードで解釈・実行する プロセッサのこと。 マイクロコードにより実行されるので、動作速度はハードワイヤードロジック (専用論理回路)により構成されたものより遅くなる。 近年では、ハードワイヤードロジックも組み込むことで、高速化しているものが多い。 |
RISC(りすく) |
命令を、ハードワイヤードロジック(専用論理回路)で解釈・実行するプロセッサのこと。 ハードワイヤードロジックで実行されるので高速であるが、回路が複雑になり、 それゆえ単純な命令しか搭載できなかった。 しかし、近年の回路技術の進歩により、複雑な命令も搭載されている。 |
マイクロコード(まいくろこーど) |
CPU内部に埋め込まれたROMに格納されている、制御命令のことである。 CPUの各ユニットをコントロールする命令が書き込まれている。 たとえば、レジスタに値をメモリからロードする命令があった場合、 メモリアクセス回路に指令を出して、指定のアドレスのデータを取ってくる。 指定されたレジスタを内部データバスに接続。 データが入った状態で、保持状態に移行。 などと、回路状態を制御する命令がかかれているのだ。 もっとも、こんな単純な命令はハードワイヤードロジックで構成されているが。 |
DSP(でぃーえすぴー) |
デジタルシグナルプロセッサのこと。計算専用に最適化されたCPUともいえる。 高速化のため、あらゆる手段で演算クロックを減らす工夫がされている。 演算能力だけなら最高性能を持つ。 |
レジスタ(れじすた) |
プロセッサ内部にあり、演算結果を格納しておくための一時記憶装置。 一般的に、CISCプロセッサはレジスタの数が少ない。 メーカーによっては、このレジスタのビット数でプロセッサのビット数を表している こともある。 |
ベクトルレジスタ(べくとるれじすた) |
巨大なレジスタ(1Kbit以上である)で、複数の数値を大量に入れ込むことができる レジスタ。512個の数値同士を一度に加算などできる。 スーパーコンピューターに採用されている事が多い。 |
スーパースカラ(すーぱーすから) |
命令の実行ユニット(整数演算ユニット)を複数持つことによって、同時に2つ以上の 命令を実行する機構のこと。 命令を同時に実行できるかは、命令の組み合わせによって決定される。 |
浮動小数点演算ユニット (ふどうしょうすうてんえんざんゆにっと) |
実数をあつかう演算ユニット。内部では1.06e-05などの形式で数値を扱うため、 小数点が動いて見えることからこの名が付いた。 |
パイプライン(ぱいぷらいん) |
命令は通常、プリフェッチ・デコード・実行・(あれば)ライトステージなどの 段階を踏んで実行されるが、実行中はプリフェッチユニットなどは停止していることになる。 そこで、それぞれのユニットが、別々に動作できるようにしたもの。 ユニットの数がパイプラインの段数となる。 実行ユニットが命令を実行中も、プリフェッチユニットは次の命令をメモリから 読み込むなどの動作が行える。 しかし、条件分岐命令(実行した結果によって次の命令の読込先を変更する命令) があった場合、先読みした命令が無駄になることがある。 これをパイプラインハザード等と呼び、パイプラインの内容をいったん破棄し、 再び処理を始めることになる。 このとき、パイプラインが深いとペナルティクロックが大きい。 一般的に6段を超えると、スーパーパイプラインと呼ぶ。 |
バレルシフタ(ばれるしふた) |
シフト命令を最短のクロックで動作させることを目的とした、シフト回路。 多ビットのシフト命令が高速で行える。 |
バリアトラップ(ばりあとらっぷ) |
命令を実行した事による、例外処理をトラップするための命令・モード。 常に例外が発生したかを監視することは、負荷が大きいので、例外の発生が予測 される場合にのみ設定する。 RISCプロセッサ等に搭載されている。 |
ノイマンアーキテクチャ(のいまんあーきてくちゃ) |
処理装置と記憶装置で構成した処理回路のこと。 処理装置は、記憶装置から命令を取り出し実行する。 処理装置と記憶装置をつなぐ速度が性能を決定する要因。 |
ロード・ストアアーキテクチャ (ろーど・すとああーきてくちゃ) |
RISCで主に採用されている設計方法。 メモリからの読込、書き出しは ロード命令・ストア命令のみで行える。 内部での命令同士の衝突を減らすことができる。 |
ハーバードアーキテクチャ (はーばーどあーきてくちゃ) |
バスを分離した構造のこと。 現在では、改良型ハーバードアーキテクチャが一般的。 命令の読込系と、データの読み書き系を完全に分離し、データーの読み書きを行い ながらも、次の命令を実行できる。 DSPでよく採用されている。 |
条件分岐予測(ぶうらんちぷれでぃくしょん) |
条件分岐予測命令がどこに分岐するかを、予測するための回路。 分岐先を予測することによって、パイプラインハザードを減らすための工夫。 予測するための、いろいろな方式がある。 |
遅延分岐(でぃれいどぶらんち) |
パイプラインハザードを原理的に排除した分岐命令。 分岐が確定したとしても、パイプライン内の命令は破棄されない。 DSPやRISCプロセッサでよく採用されている。 |
Memory(めもり) |
記憶装置のこと。 一般的にメモリとだけいった場合、 物理的には、半導体で構成されたメモリを指す。 論理的には、主記憶装置を指す。 大容量である方が望ましい。 |
Cache(きゃっしゅ) |
記憶装置の動作速度の不足を補うために、読み書きがあった時、その内容を記憶し、 次から要求したメモリ内容が、キャッシュの記憶にあった場合、そのデータを渡す 事により、動作速度の向上を行うもの。 普通、記憶装置よりも高速で動作する媒体を使用する。 |
L1,L2(えるわん、えるつー) |
キャッシュの階層をあらわす。Level-1,Level-2の意味。 普通、階層が低い(Level-1,Firstともいう)ほど高速性が要求され、高価な部品と なる。そのため低容量が多い。(専用品はこの限りではない) |
プリフェッチユニット(ぷりふぇっちゆにっと) |
あらかじめ先読みしておくユニット。 プリフェッチしたデータはプリフェッチキューにおかれる。 一般的にメモリに対して最低の優先権を持つ。 |
バッファ(ばっふぁ) |
データを一時的にためておく場所のこと。 一時的であるため、本来の記憶場所よりも低容量で高速な事が多い。 |
キュー(きゅー) |
筒。一方からしかデータが入らない。 でてくる順番は一番最初に入れたものからである。 類:FIFO |
FIFO(えふあいえふおー) |
ファーストインファーストアウトの略。 最初に入れたものが最初にでてくるバッファのこと。 類:キュー 対:LIFO,FILO |
LIFO(えるあいえふおー) FILO(えふあいえるおー) |
ファーストインラストアウト、ラストインファーストアウトの略。 最初に入れたものが最後にでてくる。 最後に入れたものが最初にでてくるバッファのこと。 感覚的には、普通の箱に近い。最初に入れたものは、上のものを取り除かねば 取り出せない。 対:FIFO |
ASIC(えーしっく) |
専用設計されたカスタムチップのこと。 大量に生産すればコストを下げられる。 |
FPGA |
プログラムにより、内部の論理回路を自由にかける、PLDの一種。PLDの中では大規模。 XILINXやALTERAなどのチップが有名。 |
GAL(がる) PAL(ぱる) |
プログラムにより、内部の論理回路を自由にかける、PLDの一種。小規模。 GALは何回でも書き換え可能。たしか商品名。 ただし、セキュリティヒューズをとばすと、読み書き不可。 |
パリティ(ぱりてぃ) | 偶数・奇数のこと。 |
コアメモリ(こあめもり) |
磁気で記憶するメモリ。網の目上に配線し、配線の交点にフェライトコア(たしか)を 配置して、その部分で記憶する。 |
フェライトコア(ふぇらいとこあ) | 日本が発明した、磁性素材。 |
RAM(らむ) |
ランダムアクセスメモリ。その昔はRWM、リードライトメモリとも呼ばれた。 読み込み、書き込み可能で一般的には高速。 |
SRAM(えすらむ) |
スタティックラムの略。静的の意味。 主な内部回路がFFで構成されているため、動作を高速にできる。 消費電力も少ないのだが、最近では高速で動作させるため、トランジスタを 飽和状態で動作させたりするので、一概に消費電力が少ないとはいえないようだ。 |
FF(えふえふ) |
フリップフロップの略。 トランジスタ2個が対向して設置され、一方の出力が他方の入力に入るという、 回路を構成しており、状態を保持しておける。 |
DRAM(でぃーらむ) |
ダイナミックラムの略。動的の意味。 主な内部回路がコンデンサで構成されており、電気をためることで状態を記憶する。 ただし、コンデンサに蓄えた電力は短時間で放電してしまうため、常にリフレッシュ と呼ばれる動作を行って保持しなければならない。 また、1ビットあたりにおける回路素子の数が小さいため、大容量になるが、アドレスを 指定する信号線の数が膨大になる。 そのため、アドレスを2つにわけ、それぞれの信号を切り替えて指定することにより、 信号線を共有して、減らしている。 それが、RAS(ロウアドレスセレクト)とCAS(カラム以下略)である。 |
FPRAM(えふぴーらむ) |
DRAMの一種。 ファーストページモード搭載のDRAM。 CASとRASの指定の仕方を工夫して、高速に指定できるようにしたもの。 |
EDORAM(いーでぃーおーらむ) |
エクステンデットデータアウトラムの略。 FPRAMよりも長時間データを出力することにより、RASやCASの指定の合間に データを取得できるよう改良したもの。 今まで無駄にしていた時間を使用することにより、高速化された。 |
SDRAM(えすでぃーらむ) |
シンクロナスディーラムの略。 最初にアドレスを指定した後、クロックに同期してデータの送受信を行う モードが搭載されており、アドレス指定の回数が減るため高速に動作する。 CASレイテンシの指定は、アドレスを指定してから、データの送受信が開始 されるまでの時間である。 |
ECC(いーしーしー) |
エラーコレクトコーディックの略。 エラー訂正可能な情報をあわせて格納することにより、エラーが発生した場合、 訂正して正しいデータにすることができる。 これは計算上の信頼性をあげるためであって、エラーがでるメモリはそもそも使いもの にならない。 |
RDRAM(あーるでぃーらむ) |
ラムバス接続用のメモリである。 シリアル接続されており、コマンドなどで高速な転送を行う。 |
ROM(ろむ) | リードオンリーメモリーの略。読み出し専用メモリのこと。 |
MASK ROM(ますくろむ) |
製造時に内容が決まっているメモリ。 後から書き込みしたり、変更したりはできない。 大量生産時などに向く。 |
PROM(ぴーろむ) |
内部がヒューズで構成されており、焼き切るとその内容になる。 一度書き込んだ後は、変更ができない。 |
EPROM(いーぴーろむ) |
内容を何度でも書き換えることのできるメモリのこと。 しかし、内部構造の劣化により、書き換える回数には限度がある。 UV-EPROMとE-EPROMがある。 |
UVEPROM(ゆうぶいいーぴーろむ) |
記憶内容の消去に紫外線を用いるEPROM。 チップの上部に紫外線照射用の窓がついている。 |
EEPROM(いーいーぴーろむ)) | 記憶内容の消去が電気的に行えるEPROM。 |
FLASH Memory(ふらっしゅめもりー) | EEPROMであるが、コマンドで制御ができ、記憶内容の消去をブロック単位などで行える特徴を持つ。 |
SASI(さしー) |
ハードディスク接続用インターフェースのこと。 Shugart Associates System Interfaceの略。 シュガート社の開発したインターフェース。 8台まで接続可能で、1ドライブあたりの最大容量は80MB。 8ビットパラレル転送で、パリティなし。 |
SCSI(すかじー) |
元はハードディスクの接続用インターフェースで、最近では一般的な拡張機器増設用バス。 Small Computer System Interfaceの略。 現在の規格では、8〜16ビットのパラレル転送をおこなう。 |
IDE(あいでーいー) |
ハードディスク接続用インターフェースのこと。 細かい部分をはしょってあるため、安価に製造できる。 2台まで接続可能で、ドライブはマスターモードとスレーブモードで動作する。 |
EIDE(えんはんすどあいでーいー) | IDEを拡張した規格で、ハードディスク以外も接続可能にしたバス。 |
デイジーチェーン(でいじーちぇーん) |
雛菊の冠のこと。 機器を次々と後ろにつなげていく様子が、雛菊で作った冠の用にみえることから、 この名前を使っている。 |
ATAPI(あたぴー) | EIDEにハードディスク以外を接続した場合、それらの機器をこう呼ぶ。 |
シリアル(しりある) |
データを直列に扱う方法。 一度に送信できるのは1ビットであり、データを送受信するの手間がかかる。 しかし、転送速度を簡単にあげられるので高速転送が可能である。 現在では、数Gビット〜数十Gビットの速度で転送可能である。 |
パラレル(ぱられる) |
データを並列に扱う方法。 多数のビットを同時に送信することにより、データ転送が簡略化できる。 すべての信号線が同時にアクティブになるのを保証できないため、高速転送を 行うのは難しくなってしまうため、データの転送速度はシリアルにはかなわない。 |
CCU(しーしーゆー) |
通信ポートのこと。 一般的にはシリアル通信ポートであるRS232Cポートのこと。 |
RS232C(あーるえすにーさんにーしー) |
シリアル接続の規格。現在使用されているのは、RS232Eくらいの速度であるが、 一般的な名称になってしまったので、これが使われている。 |
アドレスデコーダ(あどれすでこーだ) |
アドレス信号を解釈して、有功か無効かを判別する回路のこと。 メモリにつければ、どのメモリチップを有効にするのかの判別を行い、 周辺回路につければ、I/Oアクセスを解釈して、どの機能を使用するのかの判別を行う。 このアドレスデコーダの設計により、最大メモリの搭載量などがきまってしまう。 |
PIC(ぴっく) |
プログラマブルインタラプトコントローラーの略。 プログラム可能な割り込みコントローラーのことで、CPUの割り込み処理を管理する。 優先順位の制御や、CPUにどの割り込みがかかったのかを知らせる機能を持つ。 インタラプトルーターなどとも呼ぶ。 |