2000年1月17日作成

薬師岳・雲ノ平・黒部五郎岳

1999年8月12日〜15日

写真はクリックすると大きくなります。

私達は北アルプス最深部のお花畑を目指し、雲ノ平に向かいました。

11日。会社が終わってから車で移動。安房トンネルを抜け、双六川沿いの大規模林道に入る。飛越トンネルを出たところの有峰林道のゲートの直ぐ側で仮眠。もう、何台かの車が待機しています。

12日。6時にゲートが開き、有峰湖をぐるっと回って登山口の折立に到着。雨パラパラ。7時に出発。
まずは太郎平小屋を目指します。ガイドブックでは、ここが一泊目の小屋なのですが、私達はもう一つ上の薬師岳山荘まで頑張ります。太郎平までの道はまず樹林帯、やがて緩やかな石の歩道になりますが、ややしんどい感じで登ります。周りはガスで展望全く無し。
太郎平小屋で昼食。少し下って薬師峠で水を補給し、さあ薬師岳の登りです。まず、岩ゴロゴロの沢の急登。薬師平で一息。次はざらざらの急登。雨は益々激しく展望は無く、風も強くなってきてやっとの思いで小屋にたどり着きました。大きい小屋ではないけれど、乾燥室があるのが助かります。ミイコが楽しみにしていた「あんみつ」を食べ、他の宿泊者しと歓談して暫しの快適な休息。小屋は一人で布団一つが使えて快適でした。


13日。朝快晴。薬師岳往復。富山側は雲海でしたが、素晴らしい展望と美しいカール。槍ヶ岳に穂高、笠ヶ岳に乗鞍、御岳、微かに中央アルプス。剱に立山、鹿島槍、もう幸せいっぱい。
 

山荘に戻り、ザックを背負って今日は雲ノ平まで目一杯移動です。太郎平まで戻り、まず薬師沢小屋を目指して下ります。
天気は上々、かなり暑い位です。木道が整備され、徒渉も(前日雨でしたが)橋が架かっていて安全です。開けた谷の草原を心地よく歩きます。薬師沢小屋の前の河原でお昼。イワナが釣れる、素晴らしい美しい川です。
此処からが今日のハイライト。雲ノ平に上がるまで、すっごい急登です。岩と倒木が道を塞ぎ、またその岩がつるつると滑りやすく、手を使わないとはい上がれないのです。

「何だか空が暗くなったかな?」なんて思ったとたん、雨が降ってきました。急登のご褒美のはずの雲ノ平の平地に出た頃は一面のガス。もくもくと木道を歩き、くたくたになった頃ギリシャ庭園の真ん中にある小屋に着きました。
雨も大分落ち着いて来ましたが、ガスが流れて展望がきかず、オマケに雷鳴が聞こえるようになりました。
小屋は快適で、嬉しかったのは、乾燥室が大きく、バーナーもでっかくて、濡れたものがどんどん乾いて気分がいいことです。布団は一つを二人で分けました。夜中、布団をはぎ取っても暑くて眠れぬほど室内の温度が上がり、誰かが窓を開けるまで、かなり辛い思いをしました。

本日の行動。
 薬師岳山荘 2710m↑薬師岳 2926m↓薬師沢小屋 1912m↑雲ノ平山荘 約2500m
(5:20出発→14:30到着)

14日。この日は、雲ノ平山荘から黒部五郎小舎までの移動なので朝はゆっくり山荘周辺をお散歩です。
雨は大丈夫そうなので、荷物を持たず祖母岳まで出かけました。朝いちは笠ヶ岳が綺麗でしたが、頂上の着く頃にはもうガスが立ちこめて来て、景色が見えずらくなってしまいましたが、此処のアルプス庭園は、花も多く、まさに庭園!という雰囲気です。

山荘に戻り、ザックを背負って出発しようとする頃、また雨が降り出しました。
テント場で美味しい湧水を汲んで祖父岳の分岐まで登りました。当初の予定では祖父岳を登るつもりでしたが、景色が絶望的なので日本庭園を巡り、黒部の源流に降りることにしました。
ハイマツのゆるやかな道は歩きやすく広々しています。

ここで素晴らしい出会いが有りました。雷鳥の雄が砂浴びをしているのです。その近くでは、やや大きくなった雛を一羽連れた雌がいました。少し離れた所では、まだころころしたいたずら盛りの雛を五羽連れた雌に会えました。

<雲ノ平で会った雷鳥たち>


黒部の源流辺りは分岐になっているせいか、たくさんの人が土砂降りの雨の中、休みを取っています。
此処から三俣山荘まで登り返し、山荘でお昼を食べました。雨の中ではお弁当を食べるのも苦労しますが、山荘のスカイレストランで暖かい昼食をゆっくり食べ、ほっとしました。ここはステーキもあり、たくさんの人が休んでいました。
ここからは雨も激しいので、小舎までは巻道で移動です。岩の多い道ですが、残雪が残っていたり、カールが見事でモレーンもはっきり解ったり、お花畑があったりの楽しい道でした。
下りは茂みが深く、足元がぬかるんで歩きづらい道になりました。
ガスが僅かに切れ始め、正面にそれは見事なカールを持つ黒部五郎岳が見え始めました。

小舎は新しく増築したばかりで(2年目)とても綺麗です。
ザックは旧館の荷物置き場に置いて部屋には置けません。荷物置き場は次々、濡れたザックが増えて床がびしょびしょになっていきました。
寝室のある新館は新しくとても綺麗で、まるでペンション風のユースのようです。
天ぷらがメインの夕食は大変美味しく、特に小鉢で付いたとろろ蕎麦が嬉しかったです。布団は二人で一枚。着いてからずっと雨は止まず、明日の天気もこんなんだろうなー、と思いながら休みました。

15日。黒部五郎岳から太郎平を経て折立まで下山します。約10時間の行程です。
昨夜の雨は何処に行ったのか?と思う程のガスの切れかたです。黒部五郎岳がはっきり見えます。素晴らしいカールを登るぞ、と歩き出しました。。

初めは緩やかな樹林帯を登り、やがて岩の多いカールの中に入って行きます。
どんどん変わる風景。カールから稜線に出る最後の200mの登りも天気が良ければがんばれます。
でもまたまたガスが出始めてしまいました。あっという間に回り真っ白。分岐にザックを置き、頂上へ。展望は全くダメでした。
残念な気持ちを残し、下山開始。
ガスと風が濃くなってきて雨具を着ました。中俣乗越迄は霧雨に降られたり、登りで汗かいたりで、雨具を来たり脱いだりでしたが、中俣乗越を越える頃から雨具無しでも歩けるようになりました。

赤木岳の手前でまたまた可愛い出会いがホンの一瞬ありました。
オコジョちゃんがすぐ前まで来てくれたのです。あっという間に行ってしまいましたが山では初めて見ました。

赤木岳を越える頃から赤木平が見事に見え始めました。ガスが切れ始め、薬師岳も山頂付近から下が大きく見え始めました。
北ノ俣岳からは道も大分緩やかになり、花や景色を楽しみながらの行程でした。
太郎平小屋で一息つき、折立に下山を始めたとたん、それまで保っていた天気が崩れ、雨になりました。登山口迄一気に下り、晴れ間の覗く土砂降りの中、車にたどり着きました。

大多和峠の林道(ここはダート)を下り、割石温泉で4日ぶりのお風呂で汗を流しました。
この日は飛騨古川YHに泊まり、16日に無事帰宅しました。

初めての長い行程でしたが、筋肉痛が出ませんでした。
出発からYH到着迄、雨に降られぬ日が無く、天気はいまいちでしたが、心に残る素晴らしい旅でした。