奧穂高岳
1998年10月2日〜3日
紅葉終わりかけの涸沢
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秋も本格的になり、紅葉のシーズン到来。珍しく2泊の休みが取れるので、念願だった「奧穂高岳」登山に出かけました。前に「焼岳」に登った後、上高地から眺めたあこがれの名峰。日本で3番目の高峰。今年は1番の富士山と2番の北岳、4番の間ノ岳にも登ったので、3番目にも行かなきゃねー、という屁理屈つけて出発しました。ただ、今年は天候不順の為、涸沢の紅葉は少し心配です。天気もよくありません。
案の定、出発地点の上高地ではバラバラと降ってくる雨の為レインウエアーが必要でした。降ったり止んだり少し晴れ間が出たりの天気の中をまず横尾まで歩きます。山の上にはガスがかかっていますが、川に沿った道は歩きやすく、ハイキング気分。横尾で休憩を取る頃には雨もかなり落ち着いてきました。屏風の頭を左手に見て本谷橋へ。河原の石の上でお昼。さあ、此処からが本格的に登りが始まります。でもガイドブックに書かれている程急登でもなく、道がバッチリ整備されているので快適な山登りです。Sガレのあたりで漸く涸沢が見えました。ここからは南岳のカールや屏風の耳も見えます。ガスで奧穂は隠れてますが、空の雲が切れ始めました。紅葉はもう終わりかけていて、ナナカマドの葉がオレンジ色で落ちています。写真や本に載っている鮮やかな色彩には及びませんが、それでも感激がこみ上げます。
景色を楽しみながら登ったせいか、「あっ」と言う間に涸沢到着。涸沢ヒュッテに宿泊の申し込みをしてザックを置き、涸沢小屋までお散歩に行きました。目的はソフトクリームです。コーヒーも頼んでくつろいでいると、日が差し始め奧穂がやっと顔を出しました。ここでなんだか賑やかなおじさんが注文する時、カップを返す時世話を焼いて下さいました。常連さんかな? スタッフの人かな? ヒュッテに戻って今度はビールを飲んでるとさっきのおじさんがまた賑やかに声をかけてるぞ。こっちの関係の人かな?? 夕方、ヒュッテから嬉しいお知らせ。晩御飯が終わったら写真家の近藤辰郎氏と内山修氏のサイン会と高橋和之氏の講演があるとのこと。ダンプさんこと高橋氏は始めて拝見したのですが…! さっきのに賑やかなおっちゃんだー!びっくりしました。
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二日目の朝は大晴天。炎のように燃え上がる穂高の山々。朱に染まった光が少しづつカールの内側に降りてきます。その中を穂高岳山荘を目指して登り始めました。ミイコの体調があまり良くないので奧穂高頂上から前穂→岳沢コースは諦め、ヒュッテにザックを置いてサブザックで頂上ピストン。もと来た道を戻ることにしました。ヒュッテからザイテングラードを経由し山荘に至る登山道は「これぞ登山だ!」と体全体で感じる事の出来るハードな登りでした。ピカピカの日差しの中、山荘に到着。
ここからが本番。慎重に梯子と垂直の岩を登ります。緊張を強いられる場所はすぐに過ぎ、振り返るとあこがれの槍ヶ岳がほんの側に同じ高さで見えます。ガスもまだあまり無く、手に取るようにアルプスの山々が広がっています。頂上近くは快適に登れました。普段なら渋滞するわ写真は順番待ちだわという噂の頂上は自分達以外は2パーティだけ。ゆっくり記念写真と展望を楽しめました。
一休みして山荘に戻るのですが、壁のように切り立った岩は、上りより下りの方が何倍も怖い。しかも梯子の辺りでラッシュアワーに遭遇。何時の間にこんなに人が登って来てたの? しかし慌てず騒がず。上手に譲り合いをしてすれ違いました。息を大きく吐いている人達に「ここを登れば槍が見えますよ。」と声をかけると皆さん嬉しそうな顔をします。山荘から小屋に降り、お昼御飯。ヒュッテに戻ってザックを担ぎなおして下山を始めました。天気が良いからか、じつに沢山の人達が登ってきます。Sガレで涸沢を振り返り穂高に挨拶をしました。ここからは一目散に下山です。ひたすら歩き、上高地に着いたときはさすがに疲れました。
一般の観光客に混じってバスに乗り、沢渡へ。温泉に入ってさっぱりしてから帰宅しました。
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