ウッドデッキを作る

 ■構想2年

 

田舎暮らしを楽しむ

 

我が家のまわりは殆どタンボです。

自宅とタンボの間に広がる花壇(実際は「花壇」というほど立派なモノではなく、花も植えてあるし石も散在しており雑草も生えているという空き地・・です 。)を眺めながら、「ここにベランダのような空間があったら楽しそう」と初めて考えたのが2年程前のことでした。

夏の暑い日に星空を眺めながら冷たいビールを飲んだら美味しそう・・・というノリでついにウッドデッキの製作に着手し完成しました。
 考えてみれば、狭い空間ですが、これが、なかなか味のある空間になり、わずかな異空間ができた関係で、家の雰囲気も随分と変わりました。
大きな楓(かえで)の木の下ですので「楓庵」と名付けましたが、妻に「楓じゃなくてもみじ」だと言われました。でも名前は「楓庵」です。

暑い夏の日も涼しい夜風と星空を楽しみながら、ビールを楽しんでいます。

なかなか、いいもんですよ。

 

 ■1 構想を具体化する


ウッドデッキを作ろうと決断し、まず、構想を具体化する作業に入りました。現場が住宅から続く庭でしたので、制約される条件を考慮しながら構想を練りました。具体 的に検討した内容は次のとおりです。

  • 接続先はキッチンに決定
    ウッドデッキは「美味しくビールを飲むところ」という発想しかない私にとっては、キッチンの冷蔵庫との距離が重要な問題です。迷うことなく冷蔵庫のあるキッチンに接続することにしました。(笑)

  • 高さは住宅の床と揃える
    少々傾斜地にある我が家の住宅のキッチンの床は地面から85センチの高さにあります。ウッドデッキは高さがあると不安定ですし材料費もかかりますので、高さを下げ ようとも思いましたが、段差は不便なため、デッキの床面はキッチンの床面と水平にすることに決定しました。(バリアフリー!)

  • 住宅との距離を離す
    次は、住宅に接続するかどうかという問題です。住宅と接続すれば安定しますし、デッキとの往来も楽ですが、その先にある庭木まで水道ホースを引いて散水するための通路がなくなってしまいます。 かなり迷いましたが、結局、住宅から60センチ離して散水通路を確保して、デッキと住宅との往来は、普段はまたいで渡り、必要に応じて橋をかけることにしました。(酔って落ちる心配もありますが・・・ まだ落ちていません

  • 屋根は付けない
    屋根を付ければ「日陰を作れる」「雨の日も使える」「木材が腐らない」などのメリットがありますが、「冬は屋根雪を落とすスペースになる場所である」「スペースの大半を覆っているモミジの木が日陰を作ってくれる」ことなどから、屋根は付けないオープンデッキとすることに決定しました。( 正解?)
     

 ■2 既製品の材料サイズを確認する

 

図面が書ける程度まで考えがまとまったら、次は材料の確認です。コメリ村松店にメモ用紙を持参して出かけて、基礎石、柱、床板に適した材料のサイズと価格をチェックしました。柱材は90mm×90mmと表示されていても実際は89mm×89mmですし、2×4材 は40mm×90mmと表示されていますが、実際のサイズは38mm×89mmですので、実際の規格を入念にチェックし、次の設計作業のためのデータを収集しました。

素材は、防腐材を塗布したものもありましたが価格が高価ですし、自分で防腐剤を塗るという楽しみ?がなくなりますので、柱材は米松、床材はスプルーフとかいうものにしました。実際、最適な素材は何だろうと悩み、様々なウッドデッキの自作サイトで調べてみましたが、決定的な答えは見つかりませんでした。多分、素材は何でもいい?・・・のかも知れません。

 

 ■3 設計図を書く

 

次に、簡単な設計図を書きました。平面図と立面図を書きましたが、下の図面は基礎、柱、床組みのもとにした平面図です。デッキは広いほどいいと思いますが、庭には人力で動かせない大きな庭石がありますので、住宅から散水用通路幅 として60センチ離し、動かせない庭石までの距離(2190mm)を幅とし、居間からの視界をさえぎらない長さ(2652mm)をデッキのサイズとし、床材を張ってもたわまないスパン(材料 の厚さなどにもよりますが450mm程度?)を床板の固定スパンとして設計しました。

ここでも一番気になったのは強度です。柱16本の基礎石を土中に少し埋設した程度ですので、床軸組材と床組材で柱をボックス状に巻くことで強度を確保するようにしました。

作業を見物していた父から「三角を作ると強度が出る」と言われましたので、様々考えましたが、完成してグラつくようであれば、床下の柱を斜めに板止め ししようと考えました。
結果として強度は十分なものになりましたので、補強作業は行いませんでした。

 

 4 製作作業 開始

 

1基礎の位置を決める

左図のように杭を打ち、水糸を張って水糸が交差する位置に基礎の中心が来るように距離を測って16個の基礎石の位置を決めました。 基礎石はホームセンターで売られている既製品です。少しでも安定させるために、基礎石は少し地面を掘って小砂利を敷き、その上に置いて埋め戻しました。 基礎石は高さが高いと不安定で価格も高いと思い、高さ160mmのものを使いましたが、よくよく考えてみると冬は雪に埋もれてしまう高さとなってしまったので柱の腐食が進むのではと心配しています。失敗だったかも知れません。(笑)

 

2 柱を建てる

基礎石を置いたら柱を仮止めし、柱の切断高さを決定します。 16本の柱の水平は水道ホースに水を注いで水平を求めました。柱の切断は立てたままでは無理がありますので、仮止めして柱の長さを決めてから一度外して切断しました。実際の作業の中で、水平・直角・垂直を求める作業は至難の技でした。水道ホース に水を入れて水平を出すという方法は、コストもかかりませんが、いざ切断した柱を建ててみると誤差がありました。床面より低いはずの柱が1センチも長かったため切断したり、手摺りが微妙に直線でなかったり・・・いずれも大事には至りませんでしたが、作業(測量や切断)のミスによる誤差がたくさんあり 、床面より高い柱を立ててから切断したりという修正作業が必要になりました。

 

3 床軸組と床組を組む

注:便宜的に、床を張る面を「床組」、その下の面を「床軸組」と表現しています。)

柱を切断して立てたら、床軸組と床組を組みます。16本の柱を床軸材と床組材でボックス状に巻いて強度を求めるようにしました。下の写真は床軸組と床組、手摺りをつけて床材を貼る前の状態です。手摺りを付けたらデッキらしくなり、 床を張っていないところに、材料の余りを敷いて、そこに座って夜風を楽しみながらビールを飲むなど、だんだん製作の実感が沸いてきました。

 

4 床を張って出来上がり

床板は柱が邪魔になる部分は柱の形にあわせて切り抜き、幅89mm、厚さ38mmの材料を10mm間隔で並べて張りました。床板間の10mmの間隔が必要かどうか迷いましたが、雨水の排水や材料費の節約のために10mm空けることにしました。使ってみると、掃除に楽ですし、雨水の排水効果もあり空けて正解のように思えます。柱部分の切り抜きは糸ノコを準備しましたが上手く使えないため、ドリルで細かく穴を空けノミで切り抜き、切断面を仕上げました。

床張り作業は楽しいのですが、床材23本を、釘止めするという作業は結構な重労働です。材料が割れないように、電気ドリルで釘の下穴をあけ、かなづちで釘を打ち込みますが、本数が多いため時々休憩しないと疲れます。

釘は、サビないようにステンレス製のスクリュータイプのものを使いましたが、ドリルで下穴をあけてあるにもかかわらず、節の硬い部分にハネられて曲がったりしたものも2〜3本あります。

 

5 バージョンアップ

 

5〜6人で椅子に座って利用してみると、冷やしたビールを入れたクーラーボックスやコンロなどの置き場が無いことに気が付きましたので、床材の余りを使って800mm×900mmのサブデッキ(物置き)を作って接続し 、履物が汚れないように、カラーレンガ風のコンクリート材を購入して簡単な通路を作りました。

 

 

 ■5 失敗談など

 

  • 材料はよく吟味しましょう
    木材は全部コメリさんから購入しましたが、既製品の木材には、節の多少、ネジレ、ユガミなどがあります。よく確認しないで購入したら、ネジレがあって床材に適さなかったものがありました。施行後 に変形や節落ち等の現れた部分もあります。ある程度は仕方ないと思いますが、材料はよく吟味してから購入しましょう。 「材木は生きている」ことを実感させられました。
     

  • ノコギリを使うのは難しい
    電動ノコギリと普通のノコギリ(○○○ソー・・・とかいう商品名でした。)を使いましたが、これが、なかなかまっすぐに切るのが難しいのです。特に、電動 ノコギリはホームセンターで購入しましたが、カット深58mmのものが最大だったため、89×89の柱材を一回では切断できず、両面から 切り進むという結果となりました。片方から切っても誤差が出るものを両面から正確にカットするというのは至難の業で、 カット面がきれいな平面になることはまれなため、あちらこちらにスキ間があくという事態となってしまいました。きれいな仕事をするには熟練が必要 です。

    正直なところ、作業を終えた現在も、電動ノコギリの歯がどのラインをカットするのかよく理解してまません。(笑)
     

     

     

    カット深58mmの電動ノコギリでは89mmの柱材を一回で切れません。


     

    柱の切断面がフラットでなかったため柱と手摺りとの間にできたスキ間。 妥協も大事!

     

     

  • 広さを考える
    完成したウッドデッキは、椅子とテーブルを使う場合は6〜7人が限界です。実のところ、完成した後から「もっと広くすればよかった」と思っ たこともありますが、広さはきりがありません。普段は夫婦と時々加わるムスメを加えても3人程度でお茶を飲む程度ですので妥協しています。

 ■6概算経費

名称

規格

単価

数量

価格

備考

基礎石

羽子板付

810

16

12,960

 

柱材

90×90×2000

1,580

12

18,960

通し柱用

 

90×90× 900

768

4

3,072

柱用

2×4材

2438mm

368

3

1,104

手摺り材用

 

3650mm

478

37

17,696

床材用外

防虫防腐材

キシラデコール

8,350

  2

16,700

木材塗装用

ハケ

塗装用

4

  3

1,600

塗装用

ボルト

ステンレス製

250

 16

4,000

柱と基礎石を固定

座金

ステンレス製

15

 20

300

上記ボルト用

ステンレス製

1,000

 3箱

3,000

スクリュータイプ

電動のこぎり

 

10,300

1

10,300

カット深58mm

のこぎり

 

2,980

1

2,980

材料切断用

クランプ

150mm幅

298

2

596

材料固定用

水平器

縦横用

825

1

825

柱の垂直測定用

ガーデンチェア

木製折りたたみタイプ

980

5

4,900

お好みによります

 

 

 

98,993

 

 

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