F100のための DIY

主にFRPの修理・塗装を掲載してゆきたいと思ってます

 

Secshon 1

整形編

生まれて初めて参戦したF100クラス

富士スピードウェイで、やってくれた(?) 大きな穴 どうやって復元できるのか・・

まづは、形の修復から 取りかかる

ウレタンを発泡させて、形を復元する。ウレタンには1液性と2液性の二通りがあって

1液性は空気に含まれる水分と反応して硬化するため、比較的小さな穴を復元するにはOK

でも、今回はそんなちゅ〜うとはんぱな穴じゃないので 2液性を選択

発泡ウレタンは ここで入手可。しかも親切に相談にのっていただけます

http://www.chemitec.co.jp/index.htm

流し込むために、穴の外・内側に アルミホイルで包み込むように間に流し込む。

発泡ウレタンは気温が低いとダメなので、冬場などはお湯で湯せんして20c〜30c位に温める

正確に はかりで 1:1に測ってから 混ぜ合わせ、グリグリと10秒〜20秒間混ぜると

発泡し始める。ただタイミングが非常に難しくて、まづは少量でお試しした方が

20〜30倍発泡なんで、びっくりするくらい盛り上がってくる

削れるほど硬化するには 一昼夜は必要

アルミ箔を剥いで、左右対称になるようにサンディング

形が整えば、上からクロスを1プライ

硬化した後、内側のウレタンを取り去る(この作業が結構大変)

完全に取り去る必要はなくて、心材代わりにこのウレタンが使える

で、内側から 2プライ

内側はどうでもいいけど、外側はポリパテを盛って整形

このポリパテも くせもんで 硬化する時に 結構やせてしまう

3〜5回くらいはやるつもりで気長に。。

さあ 残りは塗装だけだ !!

 

Secshon 2

塗装編

2液性ウレタン塗料には大きく分けて L・M・H の3タイプがある

Lは色が止まりやすいタイプで、Hは白と混ぜて初めて色が止まるタイプ。Mはその中間。

混ぜ合わせずに1色でやるには、色を選ぶ余地がないほど少ないみたいだ

混合して塗装するなら、余分に作っておくのがベター

硬化剤さえ入れなければ、後々 修理の時に使える

ただ、今塗装してあるとも色が無い時は、塗料屋さんに相談すると

近い色の混ぜ方を教えてくれるし

車の塗装屋さんは 完璧なまでの色調合をやってくれる

また 穴の修理を機会に全塗装するなら、剥離剤で古い色を取り去るか

♯80〜150で気長にサンディングする(これが結構エライ)

色が決まれば あとは吹き付けだ

エアーガンの調整(塗料の量・空気の量・吹き付けパターン)はなかなか難しい

一度に 塗ってしまうじゃなくて 4〜8回に分けて吹いた方がタレがすくない

もし、吹き付け過ぎてタレてしまったら、あわてずに硬化後 

タレた所をサンディングしてから、再び吹くのがコツ

 

Secshon 3

シート作成(造作)編

雄型(雌型)の作成

雛形があって、同じ物(コピー)の作り方である。

用意する材料

  水性離型剤 200g 750円
   油性離型剤 200cc 750円
S:A-30離型剤 200g  1200円
ゲルコートクリアー 2kg 3500円
ビニルエステルレジン 4kg 6000円
ポリパテ 1kgセット 1800円
ガラスマット ♯450  2kg 1500円
四軸組布 5m 3500円

この四軸組布は普通のマットの二軸に

さらに斜め方向に二軸 入ってるため、かなり強度があって

しかも、プライ数が少なくできるため軽量にしあがる訳だ

他に 硬化剤・促進剤・ハケ・カップ・スポイド・シンナー・ペーパー

まづ 型をとるシートに水性離型剤を塗布して乾燥させる。

上から 油性離型剤を塗布し、乾燥させる

この油性離型剤が乾燥すると薄いビニール被覆状になってくれる

ゲルコートを塗布して乾燥させる(一昼夜は必要)

上からガラスマットとビニルエステル樹脂で2プライ(連続して)

注意 ビニルエステルリジンに混ぜる「促進剤」と「硬化剤」は

絶対に混ぜないように(発熱の為 かなり危険!!)

つまり スポイドを全く別に用意すること

硬化後 離脱してバリ取り

凸凹があればポリパテにて整形してやる

雄型が凸凹だと出来上がってくる製品も当然・・・

バリ取りして やっと雄型の完成だ。ここまでで3日はかかる

完成した雄型

製品の製作

型に離型剤S:A-30を均一に塗布後 12時間以上放置

その後ビニルエステル樹脂でFRPを行う

1層目 上記と同じくゲルコートを硬化させる

2層目 四軸組布にてプライ

3層目 ガラスマットにてプライ

4層目 2層目と同じくプライ

四軸組布は結構硬くて、球状部分がプライがしにくいので

シート作成では 型取りして3〜5ピースに分けて貼っていく

あと 必要に応じて取り付けネジ部、底部をマットにて補強

これで 離脱すると 半透明の綺麗なシートの出来上がりだ (^-^)V

続く