記事タイトル:えひめ丸と米潜水艦の衝突事故について 


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起こってはいけない事故が起こってしまいました。
9名の行方不明の方が何処かで生き延びていることを願っています。
船長の立場からこの事故を検証してみます。
潜水艦が海上を航行中の場合は、各種航海法規が適用されますが、
この事故の場合は潜水艦が浮上中と言うことで適用される法規がありません。
よって潜水艦の方に100%の過失があると言って良いでしょう。
問題点、どうしてこんな海域で急浮上したのか? これが最大の問題です。
船舶が多数航行する海域でこんな訓練をするべきではありません。全くの
艦長の判断ミスです。報道では、民間人が多数乗船していたそうですが、
これら御客様へのサービスのために、急浮上した可能性がありますね。
急浮上の操船にも民間人が関与していたようですしね。
このことが急浮上時の安全確認をおろそかにした可能性が大きいと思います。
航海計器の性能上、えひめ丸を捉えられない分けがありません。おそらく
補足していた筈です。でもまさか衝突など? と言う安易な気持ちがあったの
では、無いでしょうか? 潜水艦が急浮上に必要な海域など広い海の上では
わずかな海域です。船舶が航行していたとしても衝突の可能性から言うと極めて
低い確率になります。 しかし、不幸にしてこのわずかな海域にえひめ丸は、
存在し事故は起こってしまった。そんなふうに予測しています。
事故は、まさかと思う事がいくつも重なり合って起こってしまうものなのです。
極めて低い確率だからと決して安全をおろそかにしてはいけません。
それが命を預かる者の責任であると考えています。
最後に同じ船乗りとして、事故を起こしてしまった艦長には、行方不明の
家族に直接謝罪してほしいと思っています。つらい事ですが、海の男として
艦長と言う最高責任者として、謝罪の責任があると思います。
[2001年2月21日 5時52分14秒]

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