シラパトレリーと体操のお兄さん1分に泣く


日頃、手持ちのお金が少ない体操のお兄さんは
テニスの試合にまちがって出てしまってお金がなくなりました

それにもかかわらず試合後またも下北でごはんを食べて
ナンパくんちでエフゼロXをしようという提案をしたのでした

その日、偶然にもシラパトレリーもお金を持っていなかったらしく
ぼくらは駒場のATMでお金をおろしていこうということになったのです

駒場のATMは7時までで、ひばりヶ丘を
5時50分に出たので楽勝だと思っていました

ところが渋谷に着いたのが6時45分くらい
まあ間に合うだろうととろとろ歩いていると
6時50分の電車が出たばっかりでした

次の各駅停車は6時56分、もうだめだ、
体操のお兄さんはあきらめかけました

ところがシラパトレリーはやる気満々、
着いたら全力疾走でいくというのです

6時59分くらいに駒場に着きました
間に合いそうな気がしたので体操のお兄さんも走りました

で、着いてみると電気がついていて、やった間に合った!
と、思ったのもつかの間、自動ドアが開かないではありませんか!
しかし中では「営業はまもなく終了します、
急いで手続きを終えてください」
みたいなことを言っているのです

ぼくは自動ドアをこじ開けようとしました
しかし、シラパトレリーの
「セコムが作動しますよ」
という沈着冷静な言葉で、ぼくは理性を取り戻したのでした

全力疾走して、ドッと疲れが出たぼくらは
お金と時間の大切さを再確認したのでした





もどろうか