エビゾー観察日記−購入−
−期待と不安−
エビゾーくんというものを購入
通称ブラインシュリンプ
学名をアルテミア・サリーナという
いわゆるシーモンキーというやつだと思われる
「生きている化石」
などという仰々しい文句に魅せられ購入に至る
さっそく飼育開始しようとしたものの
水を一晩おかなければならないことが判明し
早くもやる気半減
さらに食塩60gが必要であることもわかり
はやくも挫折・放棄・廃品などの言葉が頭をよぎる
しかしそうは言いながらも
さっそく水2リットルと食塩60gを用意するのであった
エビゾーくんの飼育方法は
大量ふ化大量死滅で
数匹親になれば成功という弱肉強食の世界
これは下等な動物にありがちな繁殖方法である
むろんエビゾーくんも下等動物以外の何者でもない
そしてその下等動物を飼育する下等動物という図式
あさましいとしか言いようがない
「エビゾーくんのタマゴやエサを食べないでください」
「エビゾーくんは食べないでください」
などの食に関する注意も丁寧につけてある
実際エビゾーくんはある種の動物にとってはエサとなるのだ
ただしこれは食物連鎖の底辺付近の出来事である
それを食物連鎖の頂点に君臨する人間に注意するとは何事か
もちろん天下のタカラがそんな過ちをすることはない
この製品の対象は人間ではない
あきらかに対象は下等動物である
とにかくこれからしばらくの間
エビゾーくんの人生を観察させてもらうことにする
もどろうか