技官移転
技官として住居を移転することにした
寮に入ることに決め
寮の申込書を請求したのであるが返事がなかなかこない
そして請求から数週間後の3月中旬に
ようやく申込書と寮の見取り図がきた
しかしその寮のスペックは
4畳半
トイレ・フロ共同
最寄り駅は「多磨墓地前」
付近に飛行場
寮から最寄り駅まで徒歩約20分
寮から勤務地まで約1時間20分
安さというメリットを全て補って余りあるデメリットの数々
この寮に驚愕した私は急遽予定を変更し部屋を探す決断をした
すでに現在の部屋は退出する旨を伝えてあったので
別の部屋を探さなければならない
4月に入居できる部屋を今から探すのはかなり遅いのであるが
なにかしらあるはずだと思い不動産屋に赴いた
はたしてそれはあった
不動産屋に到着し
現在の私の緊迫した状況を告げるなり
不動産屋は「いいのがあるんですよ」といって物件の資料を出す
そのいい物件は「経堂」であった
実は私は現在「経堂」に在住している
「経堂」から「経堂」への移転である
実に奇妙な移転先である
家探し当初は新しい地への期待などもあった
まさか再び「経堂」に遭遇するとは考えてもいなかった
しかしそれはなかなかよい物件であり
あれこれ選んでいる暇もないのでその物件にすることにした
実際「経堂」は通勤には便利なのである
通勤時間は約30分に短縮された
技官は「経堂」を離れ
再び「経堂」を拠点とすることになった
もどろうか