技官デビュー
技官としてのデビューに際し
入所式らしきものが開催された
本部庁舎なる建物に朝8時45分に集合ということであった
私は少し早いかなと思いつつ8時35分に到着すると
人々はすでに大部分到着しており
私は最後から2番目に到着した人であった
今年度の採用者はおよそ30名であった
一応時間には間に合っているので気にせず受付をする
するとまず宣誓書なるものに名前を書けという
国家公務員として公務に励みますというようなことを
宣誓書に名前を書くことで宣誓しなければならないのである
書かなければ国家公務員にはなれないらしいので書く
次に微妙な部屋に連れて行かれた
狭いのであるが金の屏風が設置されており
精一杯厳かな雰囲気を出そうとする意識が伝わってきた
そこで事務局長なる人が現れ
辞令なるものを一人一人に配布した
私の分もちゃんとあった
事務局長なる人物は
その肩書きの重々しさからは想像できないほど
腰が低くて弱々しそうな人物であった
その辞令なるものは一枚の紙切れであり
正式には人事異動通知書とあり
氏名と「文部科学技官に採用する」
というようなすでに知っている内容が記載されていた
最後に事務局長による訓辞なるものを聞き
入所式らしきものは終了した
その後それぞれ配属先にいき
あいさつ回りをする
私と同じ配属先には6名程度の同期生がおり
みんなでタクシーにつめこまれ勤務地にむかった
そこでそれぞれより詳しい配属先にわかれて
あいさつまわりをした
私は以前に研究室にいっており
研究室のメンバーは知っていたのであるが
一応挨拶を行った
そのあと総務課などに行き
総務課のえらい人などに挨拶をしてきた
その日は研究室内で研究室会というのがあり
そこで改めて新大学院生とともに挨拶をして研究室の一員となった
朝早くからいろいろあったので
疲れて研究室会では居眠りをしてしまった
しかし助手も居眠りをしていたのでよしとする
とりあえず技官として無難なデビューを果たして安心した
明日からは本格的に技官として活動する予定である
もどろうか