「申し訳ない」工作基本セット


1998年の大晦日
イズミ高梁店という誰も行くはずのない店に行った

なぜならひまだったからだ
ここはもはや岡山市ではない

そのなかのおもちゃ屋にいってみる

見るとタミヤの楽しい工作シリーズが積んである
そのなかになにやらひとり古ぼけた箱があるのに気づいた

「申し訳ない」工作基本セット

SO SORRY! DESK SET
英語版のタイトルがおしゃれではないか

手にとって箱の説明を見てみる

机の前にえらそうに座っている人がいて
机をたたいてその人に向かって怒ると
その人が立ち上がって頭を下げて謝るというものだ

机をたたく音を感知してスイッチが入り
ひとが動くという仕組みらしい

こういうものを作るセンスが非常に大好きだ
これは買うしかない

すかさずレジに持っていった

定価は2200円だったのだが
その日は運よく半額セールらしきものをやっていて
1200円くらいで買えたのだ

家に帰って開けてみる

説明書を見てみると
電子部品にはすでにハンダ付けがされているようだ

しかも木製部品が多くて
接着剤を駆使して作るというややめんどくさいものであった

そのめんどくささゆえに手がつけられないでいる

いずれ気分がのったら作ろうとは思う

それまでは箱にいれたまま部屋に飾っておくことにしよう



もどろうか